南北統一税を検討 韓国光復節で大統領表明

2010年8月16日3時13分 朝日新聞

 【ソウル=箱田哲也】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放65年を祝う「光復節」記念式典での演説で、将来的な南北統一に向けた準備を進める時期に来たとして「統一税」の導入を検討していることを明らかにした。韓国では以前からドイツ統一などを参考に、巨額の費用が生じる事態に備えるべきだとの指摘が出ていたが、政府が構想を表明するのは初めて。

 李大統領はさらに、平和的な統一に向けた具体的な措置として、朝鮮半島の非核化を前提に、南北の平和と安全を保障する「平和共同体」、南北経済の統合に備える「経済共同体」、南北の制度の障壁を取り払う「民族共同体」の三つを段階的に作ることを提案。「北は現実を直視し、勇気ある変化の決断を下さねばならない」と和合の必要性を呼びかけた。

 李大統領は、3月に起きた哨戒艦沈没事件への謝罪要求や北朝鮮制裁については触れなかった。沈没事件後、南北は激しく対立しているが、今月末から任期後半に入る李政権は対話再開に向けた糸口を模索し始めている。

 だが、北朝鮮は今後の指導体制に影響を与える朝鮮労働党代表者会を来月に控えており、特に統一税構想については、北朝鮮の体制の崩壊を前提にしているとして反発する可能性が高い。

 約20分間の李大統領の演説のうち、日本に関する部分は1分ほどで、菅直人首相が韓国併合100年に関して10日に出した談話について「初めて韓国国民(だけ)に、意に反した植民地支配を反省し、謝罪した。私は日本の一歩前進した努力と評価する」と述べた。一方で「越えねばならない課題はまだ残っている」とし、「韓日両国は具体的な実践を通じて新しい100年を作っていかねばならない」「歴史を記憶しながらも、ともに新しい未来を切り開くことこそ韓日が進む正しい道だ」と未来志向の関係の重要性を強調した。
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by yupukeccha | 2010-08-16 03:13 | アジア・大洋州  

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