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経路ミス止まらぬ市バス、1カ月余で10件超える/川崎

7月21日7時0分配信 カナロコ

 川崎市バスの経路ミスが止まらない。2008年度は3件、09年度は4件だったが、20日までの1カ月余で10件を超えるハイペースで発生している。市交通局幹部は「これだけ頻繁なミスは記憶にない。原因も分からず、異例の事態」と困惑気味。現場の運転手から聞き取り調査を進めて原因究明に努める一方、人為ミスを軽減するためカーナビなどによるルート案内を行う「機械的な仕組み」の導入も検討する方針だ。

 経路ミスは6月6日以降、今月13日までに10件発生。4営業所のうち、川崎鶴見臨港バスに管理委託している上平間(中原区)をはじめ、直営の鷲ケ峰(宮前区)、井田(高津区)の両営業所で起きている。

 ミスの内容は、ターミナルの中で停留場所を間違える「軽微」なものから、車庫を出庫後すぐにまったく違うルートを走ったものまでさまざま。

 同局によると、各営業所では、出庫前に営業所職員と運転手とが、起点と主な停留所、終点の運行時刻などが書かれた「運行指示書」を基にルートを確認。経路を誤った場合は(1)営業所にPHSで緊急連絡(2)営業所の指示でルートを修正(3)迂回(うかい)ルートがない場合には誘導員を置いて転回(4)局にファクスで報告する―ことになっている。

 しかし、こうした決まり事を無視する悪質で危険なケースも。6月6日には、上平間営業所の男性運転手(42)が、経路ミスを営業所に報告しないまま勝手にルートを修正。幹線道路で誘導員を置かずにバスの方向転換を行った上、営業所が同局に虚偽報告していた。

 注意喚起のさなか、7月13日にも危険な行為が繰り返された。井田営業所の男性運転手(50)は、営業所にミスを報告しなかった上、交通量の多い朝の時間帯に、誘導員を置かずに乗客約40人を乗せたまま幹線道路で転回した。

 ミス多発を受け、同局は「これまでのやり方では撲滅は難しい」と判断。管理職が各営業所で早朝点呼に立ち会うなどしているが、「効果的な手を打つには現場の心理を知らないといけない」と、ミス発生の原因や再発防止策について、今月中に現場の運転手を集めたヒアリングを行う。

 阿部孝夫市長は20日の定例会見で「本当に残念なこと。経路案内を機械的に行い、運転手の判断を軽くする方策を検討したい」と表明。同局は、カーナビによる案内など新たなシステムの導入を検討していく。


川崎市バス:運行ミス問題 市長「責任感欠如している」 /神奈川
7月21日10時51分配信 毎日新聞

 6月に入り川崎市バスで運行ミスが相次いでいる問題で、阿部孝夫市長は20日の会見で「責任感が欠如している」と苦言を呈した。

 運行ミスは民間に委託する上平間営業所で連続して起きていたが、今月から市直営の鷲ケ峰、井田の2営業所にも広がっている。

 このため阿部市長は「(直営営業所の乗務員は)民間より高給なのだから、使命感を持って乗務してもらいたい」と述べた。市によると、交通局乗務員の給与が民間と比べて高いとして、09年度までに段階的に計10%削減した。しかし、08年度でも平均して年約751万円で、民間の全国平均の約566万円(06~08年度)と大きな隔たりがある。【川端智子】

by yupukeccha | 2010-07-21 07:00 | 社会  

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