アジア、今年は7.9%成長 開銀が見通し上方修正

2010年7月20日11時36分 朝日新聞

 【ニューデリー=高野弦】アジア開発銀行は20日、日本やオーストラリアなどの先進国を除くアジア・太平洋地域の今年の経済成長率予想を、今年4月公表の7.5%から7.9%に上方修正した。東南アジアを中心に、輸出、投資、消費がともに速いペースで回復しているためという。

 東南アジアが、4月予想の5.1%から6.7%へと大幅な上方修正となった。輸出の好調なシンガポールが大きく上ぶれした。政治的混乱の続いたタイも「年末にかけて観光業の回復が期待される」として、2億人以上の人口を抱えるインドネシアも「強い内需」を理由に、それぞれ上方修正された。中国、インドは従来予想で据え置いた。

 2011年の成長率は、世界経済の不透明さや、急激な資本流入に伴う通貨高などのリスクがあるとして、従来通りの7.3%にとどめた。

 アジア開発銀行は、好調な東アジアと東南アジアについて、「一部の例外を除き、景気刺激策を解除する時期がきている」とし、政策金利の引き上げや、人民元の上昇などを促した。

     ◇

■2010年の経済成長見通し(%)

【東南アジア】

シンガポール 12.5(6.3)

タイ      5.5(4.0)

マレーシア   6.8(5.3)

インドネシア  6.0(5.5)

フィリピン   5.0(3.8)

【東アジア】

中国      9.6(9.6)

香港      5.4(5.2)

韓国      5.5(5.2)

台湾      5.9(4.9)

【南アジア】

インド     8.2(8.2)

(カッコ内は4月時点の予想)


アジア新興国の成長率見通しを上方修正=ADB
2010年7月20日 朝日新聞

 [マニラ 20日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)は、アジア新興国・途上国と地域の2010年経済成長見通しを修正した。アジア・エコノミック・モニターでADBは、東アジア経済の景気回復は底堅いとし、財政・金融面での異例の刺激策は徐々に解除されるべきとの見解を示した。

 中国の通常政策転換にあたっては、人民元を「国内経済状況に応じた適切な上昇ペースにすべき」とした。

 ソブリン債危機が世界的な景気回復に影を落としており、アジア地域への外部要因は一段と不透明になっているが、「東アジアの新興国は、底堅い内需が輸出回復を補って地域全体の成長を支持しており、景気回復軌道にある」と指摘した。 

 ADBによると、第1・四半期の経済成長は力強い一方、インフレは全般に上昇しているが、比較的低水準で制御可能。リスク要因としては、先進諸国の景気回復の途絶、不安定な資本フロー、不適切な政策ミックスや意図しない政策ミスをあげた。 
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by yupukeccha | 2010-07-20 11:36 | アジア・大洋州  

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