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ファーストリテイリング、グラミン銀行と合弁会社

2010年7月13日12時59分 朝日新聞

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が総裁のグラミン銀行と協力して合弁会社を設立する。バングラデシュで貧困などの社会問題に取り組む「ソーシャルビジネス」(社会的事業)を新たに始める。13日午後に発表する。

 ファーストリテイリングはバングラデシュに工場があり、重要な生産拠点となっている。同国はアジアの最貧国の一つとされ、貧困対策が課題。現地の人を通じて同社の衣料品を販売する仕組みをグラミン銀行とつくり、市民の自立や起業を促す。

 同社は世界展開を進めており、柳井正・会長兼社長は「グローバル化していくなかで相手の国にプラスになる企業でなければ、その国に本当に根付くことはできない」として、社会的事業に乗り出す考えを示していた。


ファーストリテ、バングラデシュで服を通じ社会問題解決へ
2010年7月13日14時55分 朝日新聞

 [東京 13日 ロイター] ファーストリテイリング<9983.T>は13日、バングラデシュでソーシャルビジネスを開始すると発表した。貧困や衛生、教育などの社会的課題について、服の企画、生産、販売を通じて解決を図ることを目指す。

 ファーストリテの柳井正会長兼社長は会見で「最貧国で商品を作って売ることは初めてだが、顧客のニーズを充足するものを提供するという意味では同じ。将来ビッグマーケットになる可能性のある地域で、生活サポートの一助になればやる価値がある」と述べた。

 グラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁は「本当に必要とされている繊維製品を国中の人々に届けることができる。ユニクロが乗り出したことで、この事業を現実性を持って前へ進めることが出来る」と期待感を示した。

 ファーストリテは資本金5400万円で9月をメドにバングラデシュにソーシャルビジネス立ち上げのための会社を設立。10月には、新会社が99%、グラミン銀行グループが1%を出資して合弁会社を設立する。合弁会社の資本金は900万円、ファーストリテから役員4人を派遣する。

 商品の素材調達、生産、物流、販売までをバングラデシュ内国内で完結する仕組みを作る。品質を保持しながら貧困層に購入可能な価格設定で衣料を企画・生産・販売を行うほか、雇用を生み出すことで、バングラデシュの人々の生活改善をサポートしたい、としている。初年度は主に販売で250人の雇用創出を目指し、3年後には1500―2000人に増やすことを計画している。また、このビジネスでの収益は、ソーシャルビジネスに再投資する。

 ファーストリテは2008年からバングラデシュで生産を行っている。

 グラミン銀行は、貧困層向けにマイクロクレジットと呼ばれる無担保小口融資を行うバングラデシュの民間銀行。

 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

by yupukeccha | 2010-07-13 12:59 | 経済・企業  

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