振興銀の木村前会長ら立件へ 金融庁の検査妨害容疑

2010年7月13日15時1分 朝日新聞

 中小企業向け融資を専門にする日本振興銀行(本店・東京都千代田区)が金融庁の立ち入り検査の際、業務にかかわる電子メールを削除し検査妨害したとされる事件で、警視庁は、木村剛前会長(48)と元幹部ら数人について、銀行法違反(検査忌避)容疑で近く立件する方針を固めた。

 振興銀をめぐっては、貸金業者への事実上の融資が出資法違反にあたる疑いがあるほか、不透明な融資も指摘されており、警視庁は不正の全容解明を目指す。

 金融庁は2009年5月に、振興銀に立ち入り検査の実施を通知した。関係者によると、この後、振興銀の当時の執行役らは同行のサーバーに接続し、業務に関する電子メール数百通を削除。6月16日から始まった検査で、検査官に業務メールの「すべて」と偽って、提出した疑いが持たれている。メールの削除は、木村前会長の指示の下に行われた疑いがあると警視庁はみている。

 削除されたメールには、経営破綻(はたん)した商工ローン大手SFCGとの違法な取引に関するものが含まれていた。振興銀はSFCGから債権を買い取る際、一定期間経過後に買い戻させる約束で、事実上の融資をしていた。金利にあたる手数料は年45.7%にのぼり、出資法が定める上限金利の29.2%を上回っていたという。

 また、振興銀の融資先企業など百数十社で構成する「中小企業振興ネットワーク」の加盟企業との間で交わされたメールも削除されたという。

 捜査2課は、金融庁の告発を受け、今年6月11日、検査忌避の疑いで振興銀の家宅捜索に着手。ネットワーク加盟企業などを含め、幅広く関係資料を押収してきた。また、木村前会長や幹部らから任意の事情聴取を重ねてきた。


木村前振興銀会長ら立件へ=メール削除し検査逃れ―銀行法違反容疑・警視庁
2010年7月13日12時6分 朝日新聞

 中小企業向け融資を手掛ける日本振興銀行(東京都千代田区)の銀行法違反事件で、警視庁捜査2課は13日、金融庁の検査の際に業務上のメールを削除したとして、同法違反(検査忌避)容疑で、近く木村剛前会長(48)や元執行役ら数人を立件する方針を固めた。

 木村前会長の関与の下、組織的に一連の妨害行為をした疑いがあり、捜査2課は不正の全容解明を進める。

 捜査関係者によると、木村前会長らは昨年6月から今年3月の間、金融庁の立ち入り検査で業務メールを提出する際、サーバーに保管されていたメール数百通を意図的に削除し、検査を妨害した疑いが持たれている。

 削除したメールには、商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)との間の出資法に抵触する疑いのある取引や、関係先企業の実態解明につながる内容などが含まれていた。

 同行の西野達也社長は先月、役員を含む数人がメールの削除にかかわったと認めたが、木村前会長の関与については「調査中」としていた。 

[時事通信社]
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by yupukeccha | 2010-07-13 15:01 | 社会  

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