陸上養殖のマグロ水揚げ 77cmの「大物」も 東海大

2010年7月8日11時1分 朝日新聞

b0161323_15552653.jpg 高級魚のクロマグロを陸上の水槽で養殖する――。そんな技術の開発を進める東海大などの研究グループが7日、静岡市の同大清水キャンパスで水揚げの様子を公開した。いけすで行う通常のクロマグロの養殖に比べて、エサの残りやふんで海を汚さずにすむ利点があるという。

 研究グループは2006年、直径5メートル、深さ1メートルの円形の水槽4基で実験を始めた。体長20センチの幼魚をこれまでに約600匹飼育し、データを集めた。この日水揚げしたのは最も大きく成長した個体で、約2年で体長約77センチ、体重約11キロになった。

 飼育には海岸近くの地層からくみ上げた「地下海水」を使う。水温が一年中、21度前後と安定しており、沿岸の海水に比べて細菌が少ない。水槽から海へ流す排水はフィルターで浄化してあり、環境への負荷が少ないという。

 秋山信彦・同大海洋学部教授は「きれいな海でとれた小魚だけを与えて育てているので、天然ものに比べて水銀の含有量はほぼ半分。将来は、卵から育てる完全養殖も、陸上で実現したい」と話す。(山本智之)
[PR]

by yupukeccha | 2010-07-08 11:01 | 社会  

<< 年寄株、処分で玉突き 安治川親... 本田の移籍を否定 CSKAモスクワ >>