橋下知事「意味ない」、伊丹に16年ぶり国際便

7月7日14時58分配信 読売新聞

 前原国土交通相が将来的な廃港に言及した大阪(伊丹)空港から9日、16年ぶりに国際便が飛び立つ。

 伊丹存続を主張する兵庫県の井戸敏三知事が働きかけた上海往復の国際チャーター便で、井戸知事らは「国際線再開の布石に」と期待する。

 ただ、廃港を唱える大阪府の橋下徹知事は「1便飛ばしたからといって何の意味もない」と切り捨て、騒音に悩む住民らは「なし崩しの増便は許さない」と警戒。離陸と着陸の2日だけ復活する“国際空港”に関係者の思惑は様々だ。

 「伊丹から国際便を飛ばせ」。チャーター便は井戸知事のトップダウンで始まった。4月中旬から県幹部が国交省と交渉。同省は当初、関西空港開港に伴って国際線を関空に一本化するとした伊丹空港存続協定などを盾に渋ったという。

 県は、運航費用を借り主が全額負担する「オウンユースチャーター」なら、同省航空局長通達で「飛ばさない」とした国際便の例外になることに着目。関連団体が航空機を借り上げることで承諾を取り付けた。

 借り上げ費用は1300万円。兵庫県の観光プロモーション団約150人が乗り込んで9日に出発し、上海万博で兵庫観光をPRして12日に帰国する。

 関空開港後、海外要人の専用機を除いて伊丹の国際便発着はなく、井戸知事は「16年ぶりに飛ぶことがエポック(画期的な出来事)だ。関西3空港の役割分担に一石を投じた」と満足。

 一方、橋下知事は「全く意味ないですね、公的なお金を入れて。効果のない行政的なPR活動の典型」。伊丹便の飛行ルート直下にあたる兵庫県川西市の住民で作る「市南部地区飛行場対策協議会」は「これを足がかりに国際便を容認する方向に進めば、伊丹の便数が増え、騒音がまた激しくなるのでは」と懸念し、5日、オウンユース以外の国際チャーター便を認めないよう、前原国交相に要望書を提出した。
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by yupukeccha | 2010-07-07 14:58 | 社会  

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