IWC総会 日本沿岸での捕鯨を認める案は先送りの公算高まる

06/23 18:05 FNN

IWC(国際捕鯨委員会)の総会が21日からモロッコで行われている。しかし、各国の意見の対立が解消できず、結論を先送りにする公算が高まっている。

モロッコで始まったIWCの総会だが、初日の会合は、いきなり休会になった。

農水省によると、現在、加盟国のうち捕鯨を支持する国が39、反対が49と、賛否は拮抗(きっこう)している。
長く議論の空転が続いていたが、今回、チリの議長が提案した議長案に注目が集まった。

2009年度、およそ850頭だった南極海での調査捕鯨枠を、今後10年間で200頭まで減らす代わりに、これまで禁止されていた日本沿岸でのミンククジラの捕獲を認めるというもの。
日本側は、開会前から捕鯨賛成派の国に対し、意見交換の場を設けるなど、積極的に活動した。

しかし、反捕鯨の急先鋒(せんぽう)国・オーストラリアは強硬な姿勢を崩さず、交渉は難航している。

オーストラリアのギャレット環境相は「南極海の捕鯨は一定期間削減したあとゼロにすべきだ。クジラは捕獲されるべきではない」と述べた。

中前政府代表は「(前向きな状況?)中身は言えないです」と語った。

このIWC会議場を和歌山・太地町の三軒町長が傍聴していた。

和歌山・太地町は、2009年に公開され物議を醸した短編映画「ザ・コーヴ」の舞台となったイルカ追い込み漁の街。

三軒町長は「沿岸の商業捕鯨再開は、日本の悲願でもあります。だが各国の意見は非常に厳しい」と述べた。

そして、千葉・南房総市和田町では、およそ400年前からIWCの規定に含まれないツチクジラの沿岸捕鯨を営んでいる。

7~8月にかけては、クジラ漁の最盛期で、漁船の準備も進んでいる。

和田町の鮮魚店には、クジラの肉も並んでいる。

鮮魚店の人は「ほとんどの方が1年中、いろんなふうに(調理)して食べています。煮たり、竜田揚げにしたり」と語った。

また地元の小学校では、漁港に揚がったクジラの解体作業を見学し、その後、給食でクジラを食べるという体験学習をしている。

この体験学習にかかわった地元の捕鯨会社は「僕らにとっては、捕鯨というのは、海から食べ物をとってくるということ。だから、魚をとるのと基本的には同じことなんです。そこに何か外国から来て、ああでもないこうでもないというようなことは、心情的に受け入れがたい。互いの文化というのを尊重すべきであると思う」と語った。
IWCは、日本時間の23日夕方に行われる総会で、合意を1年間先送りにする公算が高くなっている。
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by yupukeccha | 2010-06-23 18:05 | 社会  

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