デモで休業の伊勢丹再開=82日間、損害7億円―バンコク

6月24日15時41分配信 時事通信

 【バンコク時事】タイのバンコク繁華街を占拠したタクシン元首相派「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモにより休業を余儀なくされていた大手百貨店バンコク伊勢丹が24日、営業を再開した。入居する商業施設セントラル・ワールドの南側はデモ隊の放火により焼失したが、同店は延焼を免れていた。
 同店前の路上でデモが始まった4月3日以来、休業は82日間に及んだ。損害は約2億6000万バーツ(約7億2000万円)に上る。火災による被害はほとんどなかったが、貴金属や時計、デジタルカメラなどが略奪されたという。
 同店ではこの日、午前10時の開店と同時に、待ちわびた買い物客らが目当ての売り場へと急いだ。日本の書籍を扱う書店では、休業中に仕入れた雑誌類が半額になるとあって、大量に買い込む姿が見られた。


<タイ>「バンコク伊勢丹」営業再開 83日ぶり
6月24日19時37分配信 毎日新聞

 【バンコク西尾英之】タイのタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)によるバンコク都心部占拠の影響で、4月3日から臨時休業していた「バンコク伊勢丹」が24日、83日ぶりに営業を再開した。

 バンコク伊勢丹は、5月19日の占拠終結後に暴徒化したタクシン派の放火で建物の南側の一部が倒壊した大規模商業施設「セントラル・ワールド」内に入居している。建物の北側にある伊勢丹は火災の影響がなく、倒壊部分を再建して復興を目指すセントラル・ワールド内の店舗のトップを切って、早期の営業再開にこぎ着けた。

 伊勢丹内にある紀伊国屋書店では、休業中に入荷したものの販売できなかった日本の雑誌類の半額販売セールを開催し、バンコク在住の日本人で大混雑。買い物に訪れた日本人主婦(48)は「やっと占拠前の生活に戻れる」と話した。

 バンコク伊勢丹の伊藤毅(たけし)社長によると、休業による売り上げの減少は約2億6000万バーツ(約7億2000万円)。休業中、貴金属や時計などが略奪される被害も受けたという。


【タイ】伊勢丹2カ月半ぶり営業再開:バンコク復興へ第一歩
6月25日8時30分配信 NNA

 バンコク都心部の大型商業施設「セントラル・ワールド(CW)」内に入居するバンコク伊勢丹が24日、4月3日の閉鎖から2カ月半ぶりに営業を再開した。開店前には、バンコクのスクムパン知事、イセタン(タイランド)の伊藤毅社長らが出席し、記念式典が行われた。営業再開を待ち望んだ人々が多数詰めかけ、5階の食品街、6階の紀伊国屋書店などがにぎわった。【濱田祐梨子】

 式典でスクムパン知事は、「バンコク伊勢丹の再開は、タイをほほ笑みの国に戻してくれる第一歩となるだろう」と期待を述べた。伊藤社長は、「休業中、多くの問い合わせ、励ましの言葉をもらい、再開に至った。期待の大きさと、企業としての責任を感じている」とした上で、「(伊勢丹の営業再開が)日系企業の元気を表わす象徴となるだけでなく、バンコクが明るく、美しい街としてよみがえるよう、貢献していきたい」と述べ、式典を締めくくった。

 式典に出席した盤谷日本人商工会議所(JCC)の溝之上純一会頭(タイ国三井物産社長)はNNAに対し、「伊勢丹のオープンに続き、(反政府デモの影響を受けた)日系企業が前進できるよう、タイ政府と協力し支援を行っていきたい」と述べた。

 ■貴金属など略奪被害

 休業中は、貴金属、デジタルカメラ、時計など換金性の高いものが多数、略奪被害にあった。被害総額については公表していないが、伊藤社長はタイ政府当局、保険会社と補償について協議を進めていると明らかにした。建物への被害は、1階喫茶店前のガラス破損、地下駐車場のガラス破損があったが、いずれもセントラル・ワールドを運営するセントラル・グループが管理するエリアで、伊勢丹の建物は放火、破壊の被害はなかったという。

 伊勢丹撤退の憶測について、伊藤社長は「本社(三越伊勢丹ホールディングス)と協議したが、撤退の考えはない」と否定した。またタイのカントリーリスクの見直しも行っていないと説明した。

 ■政府に補償申請

 休業期間中の損失分については、政府の補償制度に申請を済ませた。申請額は、前年同期(4月3日~6月23日)の売上高が2億6,000万バーツ(約7億5,000万円)だったことから、売上高プラス人件費などを考慮した金額になったもよう。従業員の数は、日本人出向者が6人、現地採用の従業員が約260人。休業中は自宅待機としていたが、解雇、退職はなく、全員が職場に復帰した。

 今年の売上高は、前年実績の31億6,100万円から「落ち込むことは避けられないだろう」(伊藤社長)としながらも、顧客の75%をタイ人、タイ在留外国人などが占めるため、物産展などのイベント開催、会員向け営業などを通じ、積極的に集客を図る方針を示した。現在の会員数は約2万人で、うち6,000人がヘビーユーザー(優良顧客)という。

 セントラル・ワールドへのテナント料支払いは、今月4日にセントラル・グループがテナントを対象にした説明会を行い、4~5月の賃料は免除することを表明しているが、「(伊勢丹は)特別な契約を締結している」(同社長)と述べるにとどまり、詳細は明らかにしなかった。一方、飲食店など伊勢丹内のサブリース先については、「テナント料の減免除などを検討したい」と説明した。テナント数は17店で、撤退する店舗はなく全店が営業を再開した。7月2日からは、全館でオープン記念セールが予定されている。

 ■紀伊国屋書店で半額セール

 6階に入居する紀伊国屋書店では、5月末までに入荷した雑誌の半額セールが行われ、開店と同時に多数の日本人が詰めかけた。セールは7月28日までの予定。

 紀伊国屋書店は伊勢丹店のほか、都内商業施設の「サイアム・パラゴン」と「エンポリアム」内に各1店を構えるが、和書の取り扱いは伊勢丹店のみ。今後、ほかの2店での和書販売開始について、同社の広報担当者は「現在のところ、計画していない」と説明した。

 同社はタイのほか、インドネシア、米国、ドバイなど世界各地で店舗を展開しているが、今回のような2カ月半におよぶ長期閉店は初めてという。
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by yupukeccha | 2010-06-24 15:41 | アジア・大洋州  

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