人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「次がある」 ニッポンコール鳴り止まず

6月20日1時26分配信 産経新聞

 【ダーバン(南アフリカ)=海老沢類】「次がある」「あきらめるな」。試合終了を告げるホイッスルがスタジアムに鳴り響く。その瞬間、観客席に詰めかけた日本サポーターからは深いため息がもれた。だが、次第にどこからともなく「ニッポン」コールが沸き起こり、あちこちで日の丸が大きく揺れた。

 「前半はほぼ互角の戦いだっただけに残念。でも最少失点に抑えられたのは収穫だし、次につながる敗戦だった」。東京都から来た小野沢亮さん(49)は、落胆の色をにじませながらも、強豪相手の「善戦」に希望を見いだした。

 前半は両チームともに決め手を欠く展開。ところが、後半にオランダが得点するとムードは一変した。ピッチ上での攻防が激化するにつれ、観客席も緊迫。

 劣勢が続く中、家族で観戦した後藤美紀さん(36)は「早く点を取ってほしい」と祈るように両手を合わせた。オランダがゴールに迫るたびに、青いユニホームに身を包んだ日本サポーターからは、悲鳴のような叫びが上がった。

 サウジアラビアから来た商社員、安増隆さん(32)も「決勝トーナメント進出の可能性はまだ十分ある。まずは同組のデンマーク-カメルーンの試合に注目したい」と話した。

 1泊4日の弾丸ツアーで駆けつけた秋田市の自営業、工藤勝さん(39)は「同点なら上々と思っていたが…。でも押し込む場面もあったので、次に向けてがんばってほしい」。大阪市の鳥居聡さん(31)は「厳しい試合になるのは十分予測できたこと。次のデンマークも強いが、最後のつもりで全力でぶつかってほしい」と次に期待を込めた。

 予選リーグも2戦目となり、すっかりおなじみになった民族楽器「ブブゼラ」の“騒音”対策を練るサポーターも。有志が日本から青い風船を持ち寄り、スタンドで揺らした。東京都中央区の会社員、落合智さん(33)は「ブブゼラの音で声援が届きにくくても、サポーターがいっぱい来ていることが選手に伝わったはず」と語った。

by yupukeccha | 2010-06-20 01:26 | 社会  

<< 【W杯】東京・渋谷で若者が騒動 フランス代表のアネルカ、ドメネ... >>