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米大統領がG20へ人民元切り上げ求める書簡

6月19日1時22分配信 読売新聞

 【ワシントン=岡田章裕】オバマ米大統領は今月26、27日にカナダで開かれる主要20か国・地域(G20)サミット(首脳会議)の参加国首脳へ異例の書簡を送り、「市場原理に沿った為替相場は世界経済の成長にとって不可欠だ」と指摘し、事実上、ドルに対して固定されている中国・人民元の切り上げを強く求めた。

 G20は、これまで人民元問題の議論を避けてきたが、アメリカが対中貿易赤字の原因とみている人民元問題が主要議題に浮上してくる可能性も出てきた。

 書簡は16日付で送付され、米ホワイトハウスが18日に公表。「人民元」の名指しは避けているが、「柔軟な為替政策は、力強くバランスが取れた世界経済を支えるために必要だ」など、人民元の為替制度を問題視していることが明確に分かる表現になっている。

 また、「G20経済には、深刻な(内需の)弱さが存在している。すでに大きな対外黒字があるのに、過大に輸出に頼り続けている国があること、民間部門の需要が弱いことを、懸念している」と述べ、日本、ドイツ、中国など輸出主導で回復を目指す各国に内需拡大を要求した。

by yupukeccha | 2010-06-19 01:22 | アジア・大洋州  

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