<インドネシア>元日本人学校職員夫妻殺害 容疑者と口論

6月19日0時32分配信 毎日新聞

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシアの首都ジャカルタ郊外で17日、元ジャカルタ日本人学校職員の原康雄さん(69)と妻の瑞枝さん(67)が殺害された事件で、逮捕された元使用人のインドネシア人、アセップ容疑者(22)は仕事ぶりを巡り夫妻としばしば口論していたことが分かった。警察は恨みによる犯行の可能性が高いとみて捜査を進めている。

 アセップ容疑者は原さん宅で約1カ月前から働き、15日に解雇された。別の使用人は毎日新聞に「アセップ容疑者は日ごろから勤務態度について夫妻から注意されても口答えし、解雇された日も激しいけんかをしていた」と証言した。

 調べでは、アセップ容疑者は17日午後9時前、仲間の男と裏口からの原さん宅に侵入。台所で康雄さんともみ合いになり、腹部を数回刺して殺害したとされる。瑞枝さんは近くに住む娘(37)に電話し「殺される。警察に電話して。アセップだと思う」と助けを求めた後、首を切られて殺された。現場には犯行に使用されたとみられるナイフが残っていたが、金品が奪われた形跡は無かった。

 アセップ容疑者は間もなく原さん宅から約2キロ離れた学校で逮捕されたが、仲間の男は逃走している。

 原さん宅は住宅地の中にある高い塀に囲まれた一戸建て。木曜日を除き24時間態勢で警備員が駐在していた。警備状況を熟知するアセップ容疑者が、警備の手薄な時間帯を狙ったとみられる。

 原さんは00年から3年間、日本人学校に国際交流ディレクターとして勤務。インドネシア語と英語に堪能で、近隣校との交流に尽力した。03年3月の離任式では「いつでもどこでも広い世界を見てください」と生徒にメッセージを送っていた。

 夫妻は以前、米テキサス州で8年間暮らした経験があり、ジャカルタでも感謝祭などに友人を招き、アメリカンスタイルのホームパーティーなどを開いていたという。

 交流のあったジャカルタ在住の日本人は康雄さんについて「日本人には珍しく、国際感覚とユーモアがあり、この国に溶け込もうとしていた。生徒にもとても人気があった」と惜しんだ。瑞枝さんは「良識派でおっとりしたタイプ」で「非常に素晴らしい夫婦だった。とても残念です」と語った。
[PR]

by yupukeccha | 2010-06-19 00:32 | アジア・大洋州  

<< 元Jリーガー町議、今度は反則金... 中山恭子氏、たちあがれ入党へ >>