【タイ】4月の消費生産、伸び鈍化:政情不安で観光業打撃

6月1日8時30分配信 NNA

 タイ中央銀行の月例経済報告(速報値)によると、4月は国内消費、生産ともに3月と比べて減速した。政情不安による観光客減少、消費の低迷、ソンクラーン(タイ正月)休暇による就業日数減少などが要因とみられる。

 民間消費指数(PCI、2000年=100、季節調整済み)の伸び率(前年同月比)は7.0%だった。農作物価格が前年同月比15.6%上昇したのに伴い、農家の収入が同21.9%増加したことなどが要因。PCIは前月比では0.9%下落した。乗用車が好調だった一方、バイク、商用車は減少した。

 民間投資指数(PII、00年=100)は前年同月比で20.3%伸びた。受注増に対応するため、電気・電子業界、自動車業界での投資が増えたことが主因。前月比の伸び率は1.3%だった。

 鉱工業生産指数(MPI、00年=100、季節調整済み)は前年同月比21.3%伸びた。前月比では2.0%低下した。3月に生産が急増したほか、4月の就業日数が少なかったことが要因。設備稼働率も、前月の75.0%から62.3%に低下した。

 米ドル建て輸出額は前年同月比34.6%増と、前月の伸び率41.0%を下回った。3月に輸出が伸びた反動で、特にコンピューターなどのハイテク製品、自動車の輸出が前月より減った。輸入は、原油、電気製品向け原材料などが伸びた。貿易収支は前月の10億9,000万米ドルの黒字から、1億9,000万米ドルの赤字になった。

 外国人観光客数は146万人から111万人に、ホテルの客室稼働率は57.0%から46.6%にそれぞれ前月から低下した。国内の政情不安が要因。

 経常収支は、前月の17億3,400万米ドルの黒字から、4億2,300万米ドルの赤字に転落した。

 消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)は3.0%と、前月の3.4%から低下。振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPI上昇率は0.5%となり、前月の0.4%からわずかに上昇した。

 短期金利は、レポ金利(翌日物)、銀行間取引金利(同)とも横ばい。対米ドル・バーツ相場は平均32.51バーツから32.29バーツに上昇した。
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by yupukeccha | 2010-06-01 08:30 | アジア・大洋州  

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