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<中国>自殺者多発の台湾企業が20%の賃上げ実施へ 

5月29日22時31分配信 毎日新聞

 台湾の大手電子機器メーカー「鴻海グループ」の中国子会社「富士康」(広東省深セン市)で若い従業員の自殺が相次いでいる問題で、鴻海グループは28日、富士康の中国人従業員を対象に約20%の賃上げを行う計画を明らかにした。香港紙によると、中国指導部は事態を重視し、合同調査団を現地に派遣する一方、関連報道を抑えるよう国内メディアに指示した模様だ。【台北・大谷麻由美、北京・成沢健一】

 富士康では27日にも25歳の男性従業員が手首を切って自殺を図った。命に別条はないものの、これで今年に入って自殺を図ったのは13人。このうち10人が死亡した。

 富士康は世界的に有名な企業のIT製品を受託製造している。相次ぐ自殺を受け、米アップルやデル、ヒューレット・パッカードなど生産委託をしている企業も、労働条件の調査や加工賃の引き上げ検討といった動きを見せている。

 米市場調査機関の報告によると、アップルの新型携帯端末「iPad(アイパッド)」は、もっとも安いタイプで米国での販売価格が1台499ドル(約4万5400円)。アップルの利益は297ドル(約2万7000円)だが、原材料費を除いた富士康での加工賃は11.2ドル(約1020円)。

 富士康の若い従業員の月給は1000元(約1万3000円)前後で、残業代を加えても1600~2500元(約2万1000~3万3000円)だった。ロイター通信によると、計画通り賃上げを行った場合、労務費は約27億台湾ドル(約77億円)増加し、営業利益は10~12%減少するとの見方もある。

 一方、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、中国当局は27日夜、国内メディアに対し、富士康での自殺について独自取材を行って大きく扱うようなことをせず、国営新華社通信の記事を使用するように通達した。29日付の中国各紙はこの問題にほとんど触れておらず、影響の拡大を懸念する当局の意向に沿って対応しているとみられる。

by yupukeccha | 2010-05-29 22:31 | アジア・大洋州  

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