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タクシン元首相にテロ容疑で逮捕状、ツイッター遮断も

2010/5/26 (05:03) newsclip.be

 【タイ】タイの刑事裁判所は25日、汚職で実刑判決を受け国外逃亡中のタクシン元首相に対し、テロ容疑で逮捕状を出した。多数の死傷者を出した3―5月のタクシン派デモを資金援助しテロ行為を支援した疑いで、最高刑は死刑。

 タクシン氏はミニブログのツイッターで容疑を否定し、「多くの赤シャツの兄弟(タクシン派)を殺害しておいて、私に逮捕状を出すとは、恥ずかしくないのか」などとタイ政府に怒りをぶつけた。政府はツイッターを含むタクシン氏、タクシン派のウェブサイトの遮断を試みているが、全面的には成功していない。

 3月上旬から5月19日まで続いたバンコクでのタクシン派反政府デモでは兵士8人を含む90人近くが死亡、2000人近くが負傷した。20日以降、バンコクの治安は改善しているが、地方では23日から24日にかけ、東北部ヤソートン県、中部アントン県、北部スコータイ県などで政争絡みと見られる放火があった。

 政府は25日、19日にタクシン派が県庁を焼き討ちにするなどしたコンケン、ウドンタニ、ムクダハン、ウボンラチャタニの4県の知事を職務怠慢で内務省付に左遷。バンコク都など1都23県で夜間外出禁止令を29日朝まで延長し、タクシン派退治に本腰を入れている。ただ、連立政権の重鎮であるバンハーン元首相が6月にも政治混乱が再発する恐れがあると警告するなど、情勢は依然として流動的だ。

 タクシン派・民主派と反タクシン派・王党派の抗争はタイ社会を2つに割り、家族が「赤(タクシン派)」と「黄(王党派)」に分かれ対立するケースもあるなど、深刻な事態になっている。両派はそれぞれ独自のケーブルテレビ局、新聞などを持ち、ツイッターや交流サイト(SNS)のフェイスブックなどで自派の結束を固めている。既存のテレビ、新聞はどちらかにつくか、不敬罪により表面的な報道にとどまり、両派の和解は困難な情勢だ。

by yupukeccha | 2010-05-26 05:03 | アジア・大洋州  

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