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タイ治安部隊、デモ隊の強制排除を開始 「断固たる措置を取る」と責任者

2010.5.19 10:22 産経新聞

 【バンコク=宮野弘之】タイ政府は19日朝、首都バンコク中心部を不法占拠するタクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」の拠点の強制排除に着手した。地元テレビによると、治安部隊は在バンコク日本大使館に近いルンピニ公園西側のラーチャダムリ通りの南側から北へ向かい、徐々に拠点中心部へと迫っているという。政府の治安維持対策本部責任者は同日朝、記者会見で「交渉の時は終わった。封じ込めではなく、治安維持のため、断固たる措置を取る」と述べた。

 治安部隊は19日早朝から日系企業の事務所も多いビジネス街のシーロム通りに数百人の兵士と装甲車十数台を展開し、また、日本人居住地区に続いているスクンビット通りにも警官隊と警察車両が配備された。

 治安部隊は空に向かって警告射撃を行い、直ちに退去するようスピーカーで呼びかけながら、徐々に進んでいる。

 拠点の周囲ではデモ隊が多数のタイヤを燃やし、これまでにない大量の黒煙が上がっている。また拠点中心部近くの地元銀行のビルが炎上しているほか、政府機関のビルにもデモ隊が火炎瓶を投げ、放火した。UDD幹部は18日夜、治安部隊が19日朝から強制排除を始めるだろうとして、メンバーに抵抗の準備を呼びかけていた。

by yupukeccha | 2010-05-19 10:22 | アジア・大洋州  

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