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非公式協議も平行線 タイ政府、タクシン派への圧力強める

5月18日11時24分配信 産経新聞

 【バンコク=宮野弘之】タイの首都バンコク中心部の占拠を続けるタクシン元首相の支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」に対し、タイ政府は18日中の事態解決に向け圧力を強めている。政府が提示した17日午後の退去勧告期限を過ぎ、首相側近とUDD幹部による非公式の協議も行われたが、協議は平行線をたどった。

 地元メディアによると、アピシット首相は17日、治安部隊に対し、18日までにUDDの拠点を制圧するよう指示した。これに対し、治安部隊を指揮する陸軍司令官は、拠点にはなお多くの一般市民が残っており、双方に多数の犠牲者が出るとして、現時点での強制排除に難色を示したという。デモ隊参加者のうち女性や子供、高齢者の一部は近くの寺院に避難したが、なお約3千人が拠点に残っているという。

 治安部隊の包囲が狭まるなか、UDD幹部の一人は17日夜、コブサック首相府相に電話で事態解決に向けた話し合いの再開を提案した。首相府相が明らかにしたもので、同相が「UDD側が治安部隊に対する攻撃を止めることが先決」と要求したのに対し、UDD側も治安部隊の撤退を求め、話し合いは進展しなかった。13日以降の死者数は計38人、負傷者は約290人に上った。

 一方、UDDが仲介を期待する国連は、ピレイ人権高等弁務官が声明を出し、これ以上の衝突を避け、事態解決に向けた平和的方法を探るよう双方に求めた。

by yupukeccha | 2010-05-18 11:24 | アジア・大洋州  

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