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<タイ>元首相派、軍と衝突1人死亡 地方にも非常事態宣言

5月14日13時0分配信 毎日新聞

 【バンコク西尾英之】バンコクで13日、タクシン元首相派の強硬派リーダー、カティヤ陸軍少将が都心部ルンピニ公園で何者かに狙撃された事件を機に、同日夜から14日未明にかけタクシン派市民と軍が衝突。市民1人が死亡した。負傷者は最大20人とみられる。政府は地方への混乱の拡大を恐れ、元首相の地盤のタイ北部や東北部の各県に非常事態宣言を拡大した。

 カティヤ少将が狙撃されたルンピニ公園周辺では14日朝、軍による検問を突破しようとしたタクシーに兵士が威嚇射撃。公園内では断続的に銃声や破裂音が続いており、緊張した状態が続いている。

 少将は搬送された病院で、頭部から銃弾を摘出する緊急手術を受けたが、意識不明の重体が続いている。公園周辺の高層ビルから狙撃されたとみられ、軍の狙撃兵による可能性もあるが、政府は事実関係の確認を避けた。

 13日夜、カティヤ氏銃撃の情報を聞いたタクシン派支持の市民が次々に集まり、午後11時ごろから警戒の軍兵士と衝突。投石や手製のロケット花火の発射を繰り返す市民に、軍はゴム弾を発砲。同公園付近では14日未明にかけ断続的に爆発音や発砲音が響き、騒然とした状況が続いた。25歳の男性が顔面にゴム弾の直撃を受け死亡。負傷者は20人に上るとの情報がある一方、地元当局は負傷者はカティヤ氏を含む計8人としている。

 都心部繁華街を占拠しているタクシン派「反独裁民主戦線」(UDD)は14日も占拠を継続。軍は装甲車を出動させ、占拠地域を含む約3キロ四方を封鎖し人や車両の出入りを厳しく規制する方針。地元紙によると封鎖範囲内にある米国、英国、オランダ大使館は14日、臨時閉館を決めた。

by yupukeccha | 2010-05-14 13:00 | アジア・大洋州  

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