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【タイ】首相が解散拒否、UDD「血をまく」

3月16日8時30分配信 NNA

 アピシット首相は15日午前10時から国営テレビで演説し、タクシン元首相派の反独裁民主戦線(UDD)が要求する下院解散を拒否すると明言した。政府が仕事を継続することが国益になると強調した。UDDは、解散を求めてバンコク都内での集会を続ける方針。抗議の意志を伝えるため、集会参加者から採血して16日に首相府などで血をまくと表明した。

 ネーション(電子版)などによると、首相は、「UDDの意見も聞くが、ほかのグループの意見にも耳を傾ける必要がある」と述べ、一方的な要求には応じられないと説明。現在の連立政権は合法的に発足したと強調した。
 
 UDDは14日、「最後の戦い」と位置付ける大規模な反政府活動をバンコク都内で開始し、同日正午に24時間以内の下院解散を要求する声明文を読み上げ、解散しない場合、都内全域で抗議活動を展開すると警告していた。
 
 15日には、政府に圧力を掛けるため、集結している都内ラチャダムヌン通りにあるパンファー橋一帯から、一部参加者が車列を組み、首都北部の陸軍第11歩兵連帯本部前まで移動した。同本部内には、UDDの活動に対応するための対策本部が設置されており、アピシット首相も本部内で業務に当たっている。
 
 UDDは、正午までに本部前に集結し、集会を開催。午後2時ごろに解散し、パンファー橋一帯に戻った。移動経路や周辺の道路が渋滞したが大きな混乱はなかった。
 
 ■血をまいて抗議
 
 UDD幹部のナタウット氏は15日午後1時40分ごろ、政府が下院解散を拒否したことを受け、16日に首相府で抗議行動を行うと発表した。参加者10万人から1,000リットルの血液を採血し、抗議のため同日午前8時に首相府の回りにまく計画。
 
 政府が引き続き解散を拒否する場合は、最大与党・民主党本部でも1,000リットルの血液をまき、それでも要求に応じない場合は、アピシット首相の自宅でも同様の活動をすると述べた。


政府庁舎で血液をぶちまけ退陣要求
3月16日10時00分 バンコク週報

 大規模な反政府デモを展開するタクシン支持団体「反独裁民主戦線(UDD)」は3月15日午後6時、首相に下院解散を迫るべく、政府庁舎(首相府)の入り口にUDD支持者の血液1000リットルをまき散らすとの戦術を明らかにした。

 UDD幹部のナタウット氏は、「アピシット首相はかつて『国民の血を踏みつけてまで職務を遂行することはできない』と述べた。実際に血をまき散らすことで、首相が約束を守るかを確かめることができる」と述べている。

 UDDは1000リットルの血液を確保するため、16日朝から医療スタッフ500人を動員して支持者10万人から1人10ミリリットルを採血している。

 これに対し、看護助産評議会は、「採血は、研究・医療目的以外では許されていないほか、注射器の使い回しなどによるウイルス感染が懸念される」として、UDD支持者からの採血にかかわった看護師を処分する方針を明らかにした。


反政府集会で「血の予告」、参加者から採血開始 タイ
3月16日14時39分配信 CNN.co.jp

バンコク(CNN) タイの首都バンコクで反政府集会を組織しているタクシン元首相派「反独裁民主同盟」(UDD=通称「赤シャツ隊」)は16日、首相府に血をまいて抗議するため、参加者から採血を始めた。

UDDは下院解散と総選挙の実施を求めているが、アピシット首相が要求に応じないため、1000リットルの血液を集めて現地時間の同日午後6時に首相府にまく構え。赤シャツ姿の数千人が採血に応じている。

それでもアピシット首相が解散を拒み続ける場合、17日はさらに1000リットルを集めて与党本部にまき、その翌日は数千リットルを首相公邸にまくと予告した。

反政府集会は12日から始まり、14日までに数万人がバンコクに集結している。アピシット首相は武力による鎮圧はしない意向だが、観光省によれば、この影響で同国への観光客は推定20%減少。特に中国からの観光客に与える影響が大きく、中国商工会議所によるとキャンセル率は50%に達している。


タクシン派「首相府に血」=抗議活動をエスカレート-タイ
3月16日16時37分配信 時事通信

 【バンコク時事】タイの首都バンコク中心部で大規模反政府集会を続けるタクシン元首相派「反独裁民主同盟」は16日、政府が議会解散要求に応じなければ、メンバーから集めた大量の血液を首相府前にまくとしている。抗議活動がエスカレートすることで、治安部隊との衝突に発展する可能性が懸念される。

 民主同盟は同日朝から、メンバーらによる「献血」を開始した。10万人から計1000リットルを集めるとしており、正午までに100リットルになったとの情報もある。

 政府の対応次第では、17日以降も与党・民主党本部などで同様の抗議行動をする予定。その後も、官公庁の包囲などを計画しており、デモは長期化する恐れもある。

 アピシット首相は15日、民主同盟が回答期限とした正午を前に記者会見を開き、「議会を解散する考えはない」と断言した。民主同盟のさらなる解散要求にも応じないとみられる。

by yupukeccha | 2010-03-16 08:30 | アジア・大洋州  

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