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トヨタ幹部「クレーム隠しではない」 プリウス問題

2010年2月5日0時31分 朝日新聞

 トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」のブレーキが瞬間的に利かなくなる問題で、同社の横山裕行常務役員(品質保証担当)は4日、東京都内で会見した。公表せずに1月生産の車から対策を施したことについて「品質改善の一環で、クレーム隠しではない」と強調した。

 トヨタは要望に応じて無償改修を始めているが、横山常務役員は「何らかの形で案内できる方策を考えている」と話し、リコール(回収・無償修理)にも含みを残した。

 新型プリウスは昨年5月に発売された。日米の当局とトヨタへの苦情は現在、延べ200件以上に上っている。

 横山常務役員によると、トヨタへの苦情は昨年秋ごろから。低速で滑りやすい路面などを走行中、一時的にブレーキが利かなくなるというものだ。とくに12月、北海道などで苦情が増えたことから、対策を施したという。

 改善したのは、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)。滑りやすい路面でブレーキペダルを踏んでも、車輪がロックしてハンドル操作が不能にならないよう、ブレーキの利き方を制御する。調査の結果、ブレーキを軽く踏んだ状態でABSが作動すると、油圧ブレーキの利きが遅れる可能性があることが分かった。

 しかし、トヨタは、運転者の感覚と車の動きが「少しずれている」という程度の認識で、公表は必要ないと判断した。横山常務役員は「お客様の期待値に対し、(開発の過程で)判断が甘かったと反省している」と述べた。

by yupukeccha | 2010-02-05 00:31 | 経済・企業  

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