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北朝鮮・韓国が大学設立 平壌に4月開港

2010年1月5日 朝日新聞

 【延吉(中国吉林省)=西村大輔】北朝鮮と韓国の共同事業として進められている「平壌科学技術大学」が4月に開校することがわかった。同大設立発起人の延辺大学科学技術学院(中国吉林省)の金鎮慶総長が明らかにした。核問題などを背景に、当初の予定から6年以上も遅れた開校となるが、すでに施設の大半が完成し、学生募集も終えたという。

 金総長によると、平壌科学技術大学は、平壌中心部の約100平方㍍の敷地に教室棟や学生寮など17棟の建物があり、初年度は学部生約200人、大学院生100人を募集。欧米や韓国の教授ら13人が教壇に立ち、授業の多くは英語で行うという。学費は無料で生活費なども支給。北朝鮮教育省と韓国の東北アジア教育文化協力財団の共同事業で、運営資金の多くは欧米や韓国などからの寄付でまかなうという。

 大学院には「食品・農業」「情報通信」「建築」「保健衛生」など実用的な分野で先端技術を研究する修士・博士課程を設ける。金成日総合大学など名門校の卒業生らエリートが対象とみられ、外国人の教師陣の指導で世界最先端の技術に触れる機会を提供する。

 2001年に訪中した金正日総書記が、先端技術を担う人材の必要性を痛感したとされ、設立構想が浮上。中国初の私立大を設立した手腕が見込まれ、北朝鮮側から金総長に大学開設の依頼があったという。当初の開校予定は03年。核問題で北朝鮮が国際的に孤立し、寄付が集まらないなど資金面でつまずいたが、調達のメドがたったという。

by yupukeccha | 2010-01-05 06:00 | アジア・大洋州  

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