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ブラジル大都市「警官の不法な処刑横行」 人権団体批判

2009年12月21日10時41分 朝日新聞

 【サンパウロ=平山亜理】ブラジルの大都市リオデジャネイロとサンパウロの警察が、過去6年間に1万1千人以上を正当な理由や法的手続きなしに殺した、と人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)」が批判したことが波紋を広げている。地元の報道によると、リオの警察当局は「実態を知らない批判だ」と反論している。

 HRWの報告書によると、「逮捕される際に抵抗した容疑者の死」などと警察当局が報告した事例のうち51件を調べたところ、17件は至近距離で撃たれ、こめかみや背後から首筋に銃弾が撃ち込まれるなど不審な点が多かった。

 HRWは「超法規的な処刑」があった可能性が高いと指摘。「多くの場合、『処刑』した警察官が裁かれることはない」として、警察官の責任を問うため内部調査の実施を求めた。

 これに対し、リオ州安全局のベルトラメ局長は「リオの実態を知ろうとしないNGOがイデオロギーに基づいて行った調査」と反論。2016年の五輪開催も念頭に昨年来、犯罪の温床だったスラム街から麻薬密売組織を一掃するなど成果を上げたと訴えている。

by yupukeccha | 2009-12-21 10:41 | 北米・中南米  

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