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中国の消費者物価指数、10カ月ぶりプラス

2009年12月11日19時58分 朝日新聞

 【北京=琴寄辰男】中国国家統計局が11日発表した11月の消費者物価指数は前年同月より0.6%上昇し、1月以来10カ月ぶりにプラスに転じた。食品が3.2%上昇し、指数を押し上げた。

 この日記者会見した国家統計局幹部は「物価は全体として低く、今のところインフレは存在しない」と話した。ただ、大幅な金融緩和を背景に不動産など資産価格はすでに大きく上昇。全国70都市の不動産価格指数は、11月の全国平均が前年同月より5.7%上昇し、昨年7月以来の高い伸びを示している。中国共産党・政府が7日まで開いた中央経済工作会議は、積極財政と金融緩和の維持を決めるとともに、「インフレ予測の管理」も重点の一つと位置づけた。

 一方、11月の工業生産(年間営業収入500万元〈約6500万円〉以上の企業)は、前年同月比19.2%増と、2007年6月以来2年5カ月ぶりの高い伸びを記録。企業の生産活動は順調に改善している。

 堅調な内需を反映し、中国税関総署が11日発表した11月の輸入額は前年同月比26.7%増の946億ドルと、昨年10月以来1年1カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、昨秋から輸出入が落ち込んだため、前年同月比の伸び率が押し上げられている面もある。輸出額も前年同月比1.2%減までマイナス幅が縮小した。

by yupukeccha | 2009-12-11 19:58 | アジア・大洋州  

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