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森繁さんに国民栄誉賞…俳優初の従三位も

2009年12月9日06時00分 スポーツ報知

 政府は8日の閣議で、先月10日に亡くなった俳優の森繁久彌さん(享年96歳)に国民栄誉賞を贈ることを正式決定した。今年7月に受賞した女優の森光子に続いて18人目。

 昭和を代表する国民的俳優が、また一つ伝説を作った。先月24日、鳩山由紀夫首相は「すべての国民のおじいちゃんのような方だ。まさに国民栄誉賞にふさわしい」として、授与の検討に入っていたが、この日午前の閣議で正式に決定された。内閣府は「映画、演劇、放送の各分野で永年にわたり第一線で活躍し、円熟した演技と心に染みる歌唱は広く国民に愛され、希望と潤いを与えた」と授与理由を説明した。

 表彰式は22日午後に首相官邸で行われ、遺族代表で次男の建(たつる)さん(66)夫妻が出席する予定。建さんはこの日、「全国のたくさんのファンの方々に愛された父の大きさを今、改めて実感しております」とのコメントを寄せた。

 国民栄誉賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績があった方に対して、その栄誉をたたえることを目的とする」として福田赳夫内閣が1977年に創設。これまで巨人・王貞治選手(当時)や歌手の故・美空ひばりさんら17人が受賞しており、森繁さんが18人目。森繁さんは91年に文化勲章を受章しており、ダブル受賞は、映画監督の故・黒澤明さん、森に続き3人目となる。

 また政府は従三位(じゅさんみ)を贈ることも合わせて決定。芸能関係では指揮者・朝比奈隆さんが叙されているが、俳優では森繁さんが初めての栄誉となる。

 ◆従三位 位階および神階における位の一つ。近代以降では爵位では子爵に相当し、軍人の階級では陸軍大将に相当。現在では国会議員、都道府県知事、事務次官経験者や学者などで勲二等の叙勲を受けた者と同等の功績を挙げた者が死後、叙位される例が多い。現行憲法施行後では衆院議員を務めた故・世耕弘一氏(世耕弘成・自民党参院議員の祖父)、元検事総長の故・花井忠氏などが叙されている。

by yupukeccha | 2009-12-09 06:00 | 社会  

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