<カンボジア首相>タイからの援助を拒否 対立、泥沼化
12月1日22時27分配信 毎日新聞【バンコク西尾英之】タクシン・タイ元首相のカンボジア入りを巡るタイとカンボジアの対立で、カンボジアのフン・セン首相は11月30日、「(タイに)アピシット首相とカシット外相がいる限り、タイから援助は受けない」と発言。アピシット政権からの政府援助受け取り拒否を宣言し、敵対姿勢を鮮明にした。
フン・セン首相は、タクシン氏のカンボジア入りで、タイ側がカンボジアへの一部の借款供与停止に言及したことについて、「我々はいたく傷付いた。(タイ)首相と外相は我々を見下している」と非難。アピシット首相について「過去に10人のタイ首相と付き合ってきたが、こんなにやっかいな人物はいない」と激しくこき下ろし、「この首相と外相がいる限り、タイとは幸せな関係を築けない」と言い切った。
タクシン政権当時、タイからの豊富な援助や民間投資などを通じてタクシン氏と緊密な関係を築いたフン・セン首相には、反タクシン派のアピシット政権を「口撃」し、タクシン氏の帰国・復権を後押ししたい思惑があるとみられる。
これに対しアピシット首相は1日、記者団に「何者かが(両国間の)問題をあおっている。それが誰かはフン・セン氏に聞いてください」と述べ、暗にタクシン氏を批判した。
by yupukeccha | 2009-12-01 22:27 | アジア・大洋州