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上海市、パジャマ外出禁止令 「面倒」と反発する市民も

2009年11月12日11時33分 朝日新聞

上海市、パジャマ外出禁止令 「面倒」と反発する市民も_b0161323_15282558.jpg 【上海=奥寺淳】来春の万博を控える上海で、市政府が市民に対し、パジャマ姿で家の外を出歩かないよう指導を始めた。市側は「文明都市としてみっともない」としているが、市民からは「服装まで当局が決めるのか」と戸惑う声が上がっている。

 市政府は、10年には1千万人を超す外国人が上海を訪れると試算。「市民が立ち振る舞いに注意しなければ、上海や中国のイメージにも影響を与える」とし、「市民の素養」と題したルールを制定。順番を守って地下鉄に乗る、タクシーの窓からつばを吐かないなど、46項目の詳細な注意点を公表した。

 服装では「パジャマ姿で道を歩かない」と明記。ボタンをきちんと付け、アイロンのかかった服を着るよう求めている。万博会場に近い浦東地区では、ボランティアが団地に「万博を通じて文明人に」という看板を設置し、パジャマ姿の人に服を着替えるよう求める運動を展開している。

 これに対し一部市民が「ちょっと買い物に行くだけなのに面倒だ」と反発。地元紙は「服装を決めるのは私事か国事か」と取り上げ、この話題が連日紙面をにぎわせている。

 もともと上海では、スーパーや公園などでパジャマ姿を見かけることは珍しくないが、専門家は「時代とともに私と公共の区分がより明確になり、場にそぐわない服装は失礼とみなされるようになっている」と指摘している。

by yupukeccha | 2009-11-12 11:33 | アジア・大洋州  

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