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フロンターレ ナビスコ杯で悪態 二人三脚 市にも打撃

2009年11月6日 東京新聞

 ヤマザキナビスコ・カップ決勝の表彰式で、銀メダルをはずしたり、ガムをかんでいたことをめぐり、関係者から「目に余る態度」「サッカーの品位をおとしめた」と、袋だたきにあっている川崎フロンターレ。Jリーグからの制裁に先駆け、準優勝賞金五千万円の返上など自主的な処分を決めたが、地元は複雑な表情を見せた。限りなき「フロンターレ愛」を抱く人々の声は-。 (フロンターレ取材班)

 フロンターレに対するサッカー界の激しい批判は、同時に、二人三脚でイメージアップを目指している川崎市の打撃となる。フロンターレは、阿部孝夫市長が後援会長であり、市のホームタウンスポーツの「パートナー」と位置付けられている。

 ホームタウンスポーツ推進を担当する市のシティセールス・広報室によると、フロンターレの武田信平社長から五日朝、砂田慎治副市長に「ご迷惑を掛けた。選手の指導に努めたい」などと謝罪があったという。「表彰式の場面は直接は見なかったが、後で知って残念に思った」と、同室の担当職員。「川崎を代表するスポーツチームで、市の知名度アップなど試合以外での貢献度も大きいだけに、市民のあこがれの対象であり続けるよう、フェアプレーの精神で期待に応えていってほしい」

 ナビスコ杯当夜、テレビニュースで騒ぎを知った専修大学二年、堀田祐太朗さん(19)=多摩区東三田=は、「自分もテニスをやっていたので、負けて悔しい気持ちは分かるが、準決勝までに敗退したチームに失礼だと思う」。賞金を自主返納するべきかどうかについては「賞金は今まで頑張ってきた結果。頭を下げるだけで十分だとは思うが、子どもたちへの影響力を持つプロには、それだけ責任があるのかな」と話した。

 二〇〇〇年からフロンターレのサポートショップとしてチームを応援している中原区新丸子町の菓子店「菓心桔梗(ききょう)屋」。その店主、須田義孝さん(50)も選手たちの行為を悔やむ。「負けは負け。気持ちを切り替えて、リーグ戦と天皇杯への闘志を燃やしてほしかった。精神的弱さが出てしまったのだと思う。試合に負けたことよりも悔しい」と須田さん。「初タイトルが懸かっていたから、スクール(川崎フロンターレスクール)に通う小学生たちもみんな見守ったと思う。注目度が高い試合だけに、いつも以上にマナーが求められていたはずです」

 応援団「川崎華族」の代表、山崎真さん(30)=中原区上平間=は「二位では駄目なんだという気持ちは分かる。でも、プロのサッカー選手である前に、一社会人として、やってはいけないことだった」と受け止める。

 山崎さんたち川崎華族のメンバーは五日、麻生区のフロンターレ練習場に足を運び、前日に作った長さ十五メートルの横断幕を掲げた。幕には「これで終わりじゃないぞ」の文字が。「『どんな状況でも応援する』という気持ちを選手に伝えたくて」。ナビスコ杯は逃したが、現在、勝ち点差一でリーグ首位のフロンターレ。「プロのサッカー選手として、残り四試合、全身全霊のプレーをして、失った信頼を取り戻してほしい」


【ナビスコ杯】準優勝の川崎、賞金自主返還へ 表彰後の悪態問題で
2009.11.5 12:50 産経新聞

 サッカーJリーグ1部(J1)の川崎は5日、ヤマザキナビスコ・カップ決勝(3日、国立)で所属選手が表彰直後にメダルを外すなど態度が悪かった問題を受け、準優勝賞金5000万円を自主返還するなどの対応を決めた。武田信平社長ら役員3人は減俸10分の1(3カ月)、ガムをかんで表彰式に臨んだDF森勇介は最低1試合の出場停止処分とした。

 練習前のミーティングで選手を厳重に注意した武田社長は「メダルを外し、握手をしないなどの行為は大変失礼。(賞金返還は)すべて許されることではないが、1つの誠意の証」と説明。今後については「試合の中でお返ししていくのがわれわれの義務」と選手にフェアプレーを求めた。午後には伊藤宏樹主将らとともにJリーグの鬼武健二チェアマンを訪ね、直接謝罪する予定。


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by yupukeccha | 2009-11-06 06:00 | スポーツ  

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