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羽田埋め立て、鹿島が資材費400万円詐取か

11月6日3時12分配信 読売新聞

 大手ゼネコンの「鹿島」(東京都港区)が、羽田空港D滑走路の埋め立て工事で、国土交通省に届け出た埋め立て資材より安価な残土を使っていたことがわかった。

 同社は、届け出資材費との差額約400万円を受け取っており、同省は近く、被害届を警視庁に提出する。同庁では、同社がこの差額をだまし取ろうとした疑いがあるとみて、詐欺容疑で捜査している。

 同省などによると、同社は2007年12月、横浜市中区の再開発事業を受注。関連する工事で出た残土のうち、約1000立方メートルを下請け会社が昨年10月、D滑走路の埋め立て資材に転用した。鹿島は、昨年4月頃に同省に提出した施工計画書に、この場所の埋め立て資材を、岩を細かく破砕した「岩ずり」と申告していたが、実際に使用した残土は「岩ずり」よりもサイズが小さい砂利や建築廃材などだったという。

 社内調査で事実を確認した同社の報告を受け、同省が今年6月、「不誠実な行為」として厳重注意処分とし、8月に同社がこの残土を「岩ずり」に入れ替えた。

 同省は、「岩ずり」との差額を約400万円と算出しており、同庁は、同社側が、こうした行為を下請けに指示した疑いもあるとみて関係者から事情を聞いている。

 この工事は、羽田空港の沖合に人工島を造成し、長さ2500メートルの滑走路を整備するもの。4本目の滑走路として来年10月の供用開始を予定している。落札金額は約6000億円。

 鹿島広報室は「連絡ミスで下請けが申告と異なる石材を1回使った。すぐに正常なものに取り換え、意図的ではない」としている。

by yupukeccha | 2009-11-06 03:12 | 経済・企業  

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