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亀井大臣「政治資金」2億円問題

2009/11/3 10:00 日刊ゲンダイ

●こんな巨額が「活動費」の不透明

 やりたい放題の亀井金融・郵政担当相にも、思い通りにならない問題がある。読売新聞(6日付夕刊)がスッパ抜いた、自身の資金管理団体と、代表を務める政党支部の不透明な会計処理についてだ。

 資金管理団体「亀井静香後援会」と「国民新党広島県第6選挙区支部」は昨年までの3年間に、「組織活動費」として総額2億円超を亀井本人に支出していた。

 政治資金収支報告書には、本人名義の領収書が添付されているだけ。何にどう使ったかは「本人のみぞ知る」だ。

 問題はまだある。個人に渡ったカネなら、税務上は「所得」とみなすのが妥当だろう。だが、国会議員が1年間の所得を公開する「所得等報告書」を確認しても、亀井大臣はこの間、議員歳費や関係会社の顧問料、原稿料などとして、06年に約2855万円、07年に約2935万円、08年に約2896万円を申告したのみ。

 不透明な支出を国会で追及しようと、野党・自民党も手ぐすね引いているかと思いきや、「この手口は自民党の常套手段」と、政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大大学院教授が指摘する。

「自民党本部は毎年、所属議員に『組織活動費』名目で資金を支出しています。中には1億円近くを受領する議員もおり、最終的な支出先は外部からは分かりません。議員が懐に入れているのではないか、と疑念を抱かれても仕方ありません。『これはおかしい』と、私たちも01年に98〜00年に自民党の会計責任者(幹事長)だった森元首相を政治資金規正法違反で告発しましたが、結果は不起訴。管轄する総務省も『政治家個人が懐に収めれば雑所得の申告が必要だが、政治活動に使っていれば問題ない』と、トンチンカンな見解を示すばかり。我々の税金が政党助成金として政党本部を経由し資金管理団体や政党支部に流れているのに、役所は甘すぎます」

 腐敗自民党が野党で亀井大臣はつくづく救われている。

by yupukeccha | 2009-11-03 10:00 | 政治  

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