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<消火器直撃>10歳奇跡の回復「お父さんの手あったかい」

10月22日2時30分配信 毎日新聞

 大阪市東成区の駐車場で9月、破裂した消火器が頭に当たり、意識不明の重体となった小学4年の翁長宥之介(おなが・ゆうのすけ)君(10)の容体が回復している。既に意識を取り戻し、「早く友達と遊びたい」とリハビリに取り組むまでになった。雑貨店経営の父良光さん(48)は「息子の回復は奇跡だ。二度と同じ事故が起きないよう、行政やメーカーはもっと積極的な対策を講じてほしい」と訴える。

 事故は9月15日夕、宥之介君の自宅そばの駐車場で起きた。大阪府警東成署によると、消火器は駐車場の管理人(56)が90年ごろから放置し、底部が腐食していた。遊んでいた宥之介君がレバーに触れて圧力がかかり、底が抜けてロケットのように飛んだとみられる。

 宥之介君は頭部を複雑骨折し、脳の一部も損傷する重体だった。しかし、9時間近い手術の末、かろうじて一命を取り留めた。意識を取り戻したのは約2週間後。数日後、ベッドのそばで「お父さんや。分かったら握り返して」と小さな手を握った。「お父さんの手、あったかい」。弱々しい声だったが、涙があふれ出た。

 宥之介君は右足に十分な力が入らず、まだ歩けない。事故の記憶がなく、後遺症の懸念も残る。それでも友達や弟(6)と元気に走り回ることを夢見てリハビリに挑んでいる。【茶谷亮】

by yupukeccha | 2009-10-22 02:30 | 社会  

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