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五輪招致衣装1人20万円也 着用1日、計1400万円

2009年10月21日15時4分 朝日新聞

五輪招致衣装1人20万円也 着用1日、計1400万円_b0161323_17243519.jpg 16年夏季五輪の開催都市を決めた2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、東京都の石原慎太郎知事ら招致メンバーが着用した衣装代は約60人分で約1400万円だったことがわかった。「衣装も招致の成否に影響する」とオーダーメードで仕立て、1人20万円前後。着用者がそれぞれ保管しているが、今後の利用予定はないという。

 招致関係者によると、総会での招致演説用と、それ以外の場面用の2種類の衣装が用意された。演説用は、石原知事ら登壇した10人がそろいのブレザーとズボン姿。靴やネクタイを含めて男性が約26万円、女性が約21万円だった。演説時以外のスーツやネクタイは約60人分で、1人当たり約19万円という。

 デザインはパリ・コレクションに出品経験のある松島正樹さん。「紫木蓮(しもくれん)」など日本の伝統色を採用し、東京がアピールした「環境重視の五輪」を意識して天然の染料を使ったという。

 東京五輪招致委員会は「『総会の時しか着ない服を高額でつくるべきなのか』との声もあったが、完璧(かんぺき)な招致演説をめざすには、気品と伝統を感じさせる衣装が必要だと判断した」と説明する。

 08年夏季五輪招致に失敗した大阪市も、IOC総会の衣装をそろえたが、当時の担当者は「費用は1人10万円程度で2種類も作らなかった。衣装が成否に影響するなんて考えもしなかった」。

 東京の衣装代は、都税100億円を含む招致活動費150億円から支払われる。ある都幹部は「サラリーマンが1万円台のスーツを着る時代。一般の感覚では、さすがに高すぎる」と話した。(岡雄一郎)

by yupukeccha | 2009-10-21 15:04 | 行政・公務員  

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