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「タクシン派入党は国家への裏切り」 タイ国王側近が警告

2009/10/18 (04:47) newsclip.be

 【タイ】チャワリット元首相(元陸軍司令官、77)がタクシン元首相(60)派の野党プアタイに入党したことについて、プミポン国王の諮問機関であるタイ枢密院のプレム議長(元首相、元陸軍司令官、89)が15日、「国家への裏切りと取られかねないから熟慮するようにとジウ(チャワリット氏のあだ名)に伝えた」と述べ、物議をかもしている。

 プアタイのプロードプラソプ副党首(元天然資源・環境省次官)は17日、「民主主義を育て、王室を守るのが我々の政策で、議長の発言は国民の誤解を招く」と反発。同党のプロームポン報道官は「枢密院議長は政治的に中立であるべきだ」と指摘した。

 プアタイには10月に入り、チャワリット氏、ベテラン俳優のソムバット氏が入党。16日にはジラデート元陸軍副司令官、ウィチアン元内務副次官、タワット元警察第8管区副司令官の3人が入党届けを出した。タワット氏はタクシン元首相と士官候補生学校の同期生、ジラデート氏は1期上。

〈プレム・ティンスラーノン〉
1920年、南部ソンクラー生まれ。1978―1980年陸軍司令官。1980―1988年首相。プミポン国王の信頼があつく、1988年の首相退任時に枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。誕生日前には例年、軍・警察の最高幹部が議長宅を祝賀に訪れ、今年は反タクシン派政権の発足で、アピシット首相と閣僚一同も議長宅を訪れた。一方、2006年のクーデターで政権を追われたタクシン元首相はプレム議長を「クーデターの黒幕」「スーパーパワー」などと呼び、「二重政権状態を作り出した」と批判している。

by yupukeccha | 2009-10-18 04:47 | アジア・大洋州  

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