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トルコとアルメニア 国交樹立

10月11日05時52分 NHK

90年以上前の第1次世界大戦中に起きた、アルメニア人の虐殺に関する歴史認識を巡って対立を続けてきた、トルコと隣のアルメニアが、アメリカとロシアの外相らの立会いの下で、国交樹立の文書に調印しました。

トルコと、隣国アルメニアの外相は、10日、仲介役を務めてきたスイスのチューリヒで、国交の樹立と、両国関係の発展についての2つの文書に調印しました。調印式には、この地域に強い関心を持つアメリカのクリントン国務長官とロシアのラブロフ外相、EU・ヨーロッパ連合の代表らも出席し、歴史的な両国の国交樹立を歓迎しました。両国の関係を巡っては、アルメニアが、第1次世界大戦中にこの地域を支配していたトルコ系のオスマン帝国によって、150万人のアルメニア人が虐殺されたとしているのに対し、トルコはこれを否定して対立を続け、アルメニアがソビエトから独立した後も国交のない状態が続いてきました。このため、両国の国境が開放され、経済交流が深まれば、資源の豊かなカスピ海とヨーロッパの間に位置するこの地域全体の安定にもつながるものと期待されています。一方で、アルメニア側では、虐殺の問題を棚上げしての国交樹立に強い反発が出ており、議会が調印文書を批准して正式に外交関係をスタートさせることができるのか懸念する見方も出ています。

by yupukeccha | 2009-10-11 05:52 | ヨーロッパ  

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