人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東京落選 都庁職員ホンネは大喜び

2009/10/6 10:00 日刊ゲンダイ

「東京落選」の報に、一番ホッとしているのは、石原知事のお膝元の都庁職員たちだ。

 もともと、東京の五輪招致は、森元首相ら自民党の掛け声に乗せられた石原が、3期目の目玉公約にブチ上げたもの。都庁内部の政策積み上げや世論の盛り上がりで決まったわけではなく、招致活動も知事に仕方なく付き合わされてきたという意識が強いのだ。

「職員の9割は、東京にオリンピックが来るわけがないし、来て欲しくないと思っていましたよ」(都政記者)

 実際に東京開催が決まっていたら、混乱が待っていた。

 例えばインフラでは、「環状2号」の整備が大問題に浮上するのが確実だった。環状2号は、五輪メーン会場の有明地区から豊洲、晴海、築地、新橋を抜けて外堀通りにつながる都道。豊洲〜新橋は未整備で、現在工事が行われているが、実はこれ、築地市場の中を突き抜ける計画になっている。

「築地市場の豊洲移転が2014年に完了する前提で作られた計画です。しかし、築地の移転は土壌汚染の問題で民主党が難色を示していて、簡単にはいかなくなっています。16年五輪が決まっていたら、強硬に道路整備を進めなければならなくなり、職員は頭を抱えたことでしょう」(前出の都政記者)

 五輪開催には3100億円の予算が組まれていた。昨秋のリーマン・ショック以降の不況の影響が都の税収に出てくるのは来年度予算から。財政上もツラくなったのは明らかだ。

 それでなくとも、職員は五輪招致に絡んで「募金」に協力させられブーブー言っていた。

「東京湾のゴミ処分場に苗木を植えるなど、『環境』をアピールするため『緑の募金』が発案されたのですが、一般から募金が集まらず、結局、職員がポケットマネーで払わされる羽目になった」(管理職のひとり)

 職員たちにとって気がかりなのは、東京が2回目の投票まで残ったことだ。「2020年五輪に再チャレンジする」と石原が言い出さないか、ビクビクしている。

by yupukeccha | 2009-10-06 10:00 | 行政・公務員  

<< 新型インフルワクチン、米で接種... 消費期限切れの魚、日付改ざん販... >>