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東アジア共同体構想に“疑問” シンガポール首相 あすから訪日

10月4日7時56分配信 産経新聞

 ■「米国との強い関係維持必要」

 【シンガポール=宮野弘之】シンガポールのリー・シェンロン首相は5日からの訪日を前に報道各社の書面インタビューに答え、鳩山由紀夫首相の提唱する「東アジア共同体」構想について、米国との関係を含め、本音を聞きたいとの考えを示した。東南アジア主要国の首脳からこうした意見が出るのは初めて。

 リー首相は、すでにある東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(日中韓)やASEAN地域フォーラム(ARF)、東アジア首脳会議(EAS)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの枠組みを維持することは日本や各国の利益になると指摘。同時にアジアは経済だけでなく、安全保障でも米国との強い関係を維持しなければならないと強調した。

 そのうえで、「東アジア共同体の提案について詳しい説明がほとんどない。(会談では)鳩山首相の本心をよく理解できることを期待している」と述べ、首脳会談では米国との関係を含め、首相に同構想について詳しい説明を求める考えを示した。また、域内での日本の役割について、米国との関係を進めつつ、ASEAN各国とも連携を強化し、経済だけでなく政治的な役割を果たすべきだと語った。

 シンガポールでは11月、APEC首脳会議が開かれる。アジア・太平洋域内では、中国の経済進出に警戒感が根強い。東アジア共同体構想を進めるうえで鳩山首相が今後、各国首脳の理解をどう得るかが課題となる。

by yupukeccha | 2009-10-04 07:56 | 政治  

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