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「日本人の魂伝えたい」 NYで写真展「神の国」

9月14日1時42分配信 産経新聞



 平成25年の「遷宮」に向けて数々の祭事が営まれている伊勢神宮(三重県伊勢市)と出雲大社(島根県出雲市)を記録撮影している大阪市西区の写真家、増浦行仁さん(46)の写真展「神の宮(KAMINOMIYA)」が15日から、米ニューヨーク市内のギャラリーで開かれる。伊勢神宮の「鎮地祭」や出雲大社の「仮殿遷座祭」などを記録した約30点を披露する予定で、増浦さんは「古から連綿と受け継がれる日本人の魂を伝えたい」と話している。

 増浦さんは、18歳で写真家を目指し渡欧。印象派の彫刻を撮影し、ミケランジェロの作品撮影にも7年がかりで挑んだ。現在は東京、大阪、パリを拠点に活動している。

 伊勢神宮では20年ごとに、出雲大社では約60年ごとに遷宮があり、平成25年には同時に迎えることを知って、3年前から記録撮影を始めた。

 伊勢神宮では、遷宮に向けたお宮の造営前に神に安全を祈願する「鎮地祭」や、造営に使われる材木を神に供える「御木曳(おきひき)行事」などを撮影。

 出雲大社では、遷宮に向けた儀式としてご神体を遷す「仮殿遷座祭」などを撮り続けた。

 写真展では、こうした記録写真から厳選した約30点を特注の美濃和紙に白黒で焼き付け、ヒノキで組んだ額縁に入れて展示。10月3日まで週4日、ニューヨーク市内のAKTギャラリーで招待客約400人に披露する。

 国内でも同様の写真展を28日~10月3日、大阪市中央区南船場のSEKIギャラリーで開催する。

 増浦さんは「日本文化は木と紙に特徴があるので、演出を工夫した。古から日本人の信仰を支えてきた伝統行事には『世代継承』の意味があり、多くの人に知ってもらいたい」と話している。

by yupukeccha | 2009-09-14 01:42 | 社会  

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