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三井住友銀、ずさん融資で10億円焦げ付き

9月10日15時54分配信 読売新聞

 三井住友銀行元行員による融資詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された元行員堀真文容疑者(44)が、不動産会社「コシ・トラスト」(東京都渋谷区)の中林明久被告(41)から融資先として紹介された複数の企業について、融資審査に必要な現地調査などの手続きを経ないまま融資を実行していたことがわかった。

 これら企業には実体のないペーパーカンパニーも含まれており、警視庁は、堀容疑者がコ社側に便宜を図ったものとみている。

 同庁関係者などによると、堀容疑者は、同行高円寺法人営業部に勤務していた2002年、コ社側に対する融資を開始。同行広報部によると、コ社側から紹介された39社に、ビジネスセレクトローン(BSL、中小企業向け無担保融資)など約87億円の融資を実施していた。

 BSLは会社登記簿や決算書などに基づいて融資可能かどうかを判断するが、担当者が会社事務所を視察したり、経営者と面談したりした印象も融資判断の基準になっているという。だが、堀容疑者は、中林被告から紹介を受けた複数の企業に対するBSLの審査で、会社事務所に出向いて調査をしなかったり、中林被告から紹介された、融資先の経営には無関係の人物と面談したりするだけで融資を承諾したケースがあったという。

 こうしたずさんな融資を含め、堀容疑者が関与した39社への融資のうち24社分計約10億円が焦げ付いたという。

 大手銀行関係者によると、中小企業向け無担保融資は、複数の銀行が取り扱っているが、通常、対象企業の現地調査を行わずに融資を実行することはないという。

by yupukeccha | 2009-09-10 15:54 | 経済・企業  

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