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ペッパーランチ、客離れを懸念 食中毒、営業再開を延期

2009年9月9日0時8分 朝日新聞

 ステーキレストランチェーン「ペッパーランチ」のO(オー)157による食中毒事件で、運営するペッパーフードサービス(本社・東京)は8日、この日に予定していた営業再開を延期し、ほぼ全店の約180店で前日に引き続き休業した。店舗の清掃や衛生管理マニュアルの再チェックに追われ、再開できなかった。

 同社は「9日に再開したいが、取引先との調整もあり、全店での再開は難しい」としている。今後の客離れも懸念され、業績への影響は避けられそうにない。

 ペッパーランチは94年に神奈川県鎌倉市に1号店をオープン。熱した鉄板の上に生肉を載せて提供することで、鉄板の上で客が好みの焼き加減にして食べられるスタイルが特徴。調理や配膳(はいぜん)の手間を省き、低コストでの店舗経営を可能にした。05年には、優良フードサービス事業者として農林水産大臣賞を受賞し、06年には東証マザーズに上場。外食産業が苦戦するなか、ここ数年も安定した売り上げを維持していた。

 一方で、07年に店長と店員による女性客の強盗強姦(ごうかん)事件が起きるなど不祥事も発覚。今回は保健所から食中毒の疑いについて連絡を受けてから、公表までに3日かかったことに批判も出ている。

 今後、生肉での提供を中止するなど調理マニュアルを見直し、信頼回復に努める考えだが、食の安全が繰り返し叫ばれるなかでの事件発覚に、同社経営企画室も「業績への影響はないとはいえない」と、懸念を示す。

 一方、ステーキを販売する他の外食チェーンへの影響は今のところ限定的だ。

 ステーキチェーン「ステーキ宮」などを展開するアトム(名古屋市中区)では、調理室で火を通してから提供するスタイル。7、8の両日に開いた店長会議では、今回の事件を受けて加熱温度や加熱時間など調理のマニュアルを順守するよう改めて全店に指示を出した。「ペッパーランチとは調理方法も違い、今のところお客からの問い合わせなど、影響は出ていない」(幹部)と冷静に受け止めている。(立松真文、内山修)

by yupukeccha | 2009-09-09 00:08 | 経済・企業  

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