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国会控室も争奪戦 民主「正面側明け渡せ」、自民は抵抗

2009年9月2日13時21分 朝日新聞

 民主党が中心の政権発足を前に、国会の議員控室の位置どりをめぐる攻防が激しさを増している。同党は衆院の大部屋などの総入れ替えを自民党に要求。参院でも同様に申し入れた。政権与党だった自民党が衆参とも長年占めてきた議事堂正面側の控室に、民主党が新たに陣取ることになれば、国会運営面でも政権交代を印象づけることになる。

 「明け渡さない、立ち退きをしないというのはあまりいい印象じゃない」

 民主党の山岡賢次国会対策委員長は1日、自民党の大島理森国会対策委員長にこう言って控室を入れ替えるよう求めたが、大島氏は即答しなかった。衆院は8日から各派協議会を開いて協議する。

 総選挙で圧勝した民主党は、これまで使ってきた国会の裏側にある控室から正面側に移ることは「当たり前だ」(幹部)と強気そのもの。とはいえ、正面側の控室を長年占めてきた自民党は、長年の「居住権」(国対関係者)をたてに抵抗する見通しだ。

 そこで山岡氏は、控室と衆院本会議場とを往復する「動線」の理屈を持ち出した。与党の議席は議長席からみて右側(国会正面側)を占めるのが慣例。今のままでは本会議の開会直前に、多くの両党議員が狭い廊下ですれ違うことになるため、正面側に民主党の控室がある方が「理にかなう」(山岡氏)という論法だ。

 衆参両院の控室は、各会派の議員数で割り当てられる。総選挙結果を単純計算すると、衆院では自民党が4割に激減。民主党は2.6倍に拡大する。民主党は2階裏側から正面に移ったうえで、3階の自民党控室のほとんどを得ることを描いている。

 ただ、自民党国対幹部は「引っ越し経費が数千万円以上かかる。こういうご時世だからやるべきじゃない」と牽制(けんせい)するなど、「居座り」も辞さない構えだ。

by yupukeccha | 2009-09-02 13:21 | 政治  

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