人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国際会議で蚊帳の外? 石破、二階、与謝野3氏「欠席」

9月2日11時58分配信 産経新聞

 衆院選で民主党が大勝したのを受けて、与党の現職閣僚の国際会議欠席が相次いでいる。民主党の組閣は今月半ばごろとみられるが、野党となる自民党の閣僚が出席しても、「本気で交渉する相手ではない」(外交筋)とみられてしまうためだ。だが、大臣不在の状況は発言力低下を招き、日本政府が国際交渉の場で「蚊帳の外」に追いやられる心配もある。

 石破茂農林水産相は1日の閣議後会見で、インドのニューデリーで3、4日に開かれる世界貿易機関(WTO)非公式閣僚会合に関し、「政権が交代することが確実である以上は、私が出ることは適切ではないと判断している」と欠席する意向を表明した。

 政権政党でなくなる自民党からの出席は控えるべきだとの考えで、二階俊博経済産業相も閣議後会見で、WTO非公式閣僚会合に「出席しない方針を固めた」と説明した。「関係閣僚と手紙やメールでやり取りしているので私の意向は十分に伝わっている」として、交渉自体に問題がないとの判断だ。

 経産省と農水省はそれぞれ、交渉に精通した審議官を送り込む。ただ、WTO交渉は米のオバマ新政権の下で議論の進展に期待が高まっており、政府関係者は「政治判断ができない官僚の交渉では限界がある。協議が難航すれば蚊帳の外に追いやられることもある」と指摘する。

 一方、ロンドンで4、5日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席する意向だった与謝野馨財務・金融担当相は閣議後会見で、「(医師の)全面的なご賛意を得られなかった」と体調管理のため出席を断念し、竹下亘財務副大臣を派遣することを明らかにした。

 ロンドンでは、世界同時不況の引き金になった金融危機の再発防止に向けて、金融規制に関する協議が行われる見通しで、リスク回避の積極的な議論参加のため、財務相の出席を期待する声が強かった。

by yupukeccha | 2009-09-02 11:58 | 政治  

<< 神戸の産廃施設汚職 被告の弁護... 舛添氏、自民総裁選は出馬見送り... >>