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ウルムチでモスク閉鎖、礼拝中止で不満増加

7月10日20時21分配信 読売新聞

 【ウルムチ(中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区)=牧野田亨】大規模暴動が起きた中国新疆ウイグル自治区ウルムチで10日、ウイグル族居住区にあるモスク(イスラム教礼拝所)の大部分が閉鎖された。

 イスラム教徒の住民が金曜日の礼拝に結集し、再び暴徒化するのを防ぐため、中国当局が決めた措置。礼拝は中止に追い込まれ、住民の間で「漢族支配」に対する不満が一層強まった。

 市中心部のモスクでは、訪れたウイグル族の住民が門前で次々と警備員に追い返された。武装警察官約30人が周囲を巡回。装甲車2台を配置する厳戒ぶりだ。開いているのは、当局が「公認」したモスクだけだ。

 「本当に耐え難い」。ウイグル族男性(35)が唇をかんだ。9日夜、居住区の幹部から「明日はモスクは開けない。礼拝は自宅で行うように」と通知があったという。「金曜日の礼拝は我々にとって重要な行為。あいつらは分かっていない」と声を荒らげた。隣にいた知人が「静かに、聞かれるぞ」と割って入り、「私服警察官が各所に潜んでいる。我々は何も話せない」と言って立ち去った。

 別のモスクでは、男性(64)が警察官に「なぜモスクに入れない。入れろ」と食ってかかったのに続き、100人以上の住民が「そうだ、入れろ」と同調して集まった。状況が緊迫化し、急きょ門は開かれた。住民の一人は勝ち誇ったように、「こんな措置で問題は解決しない。何が民族団結だ。漢族との亀裂を深めただけだ」と訴えた。

 一方、漢族住民は当局の措置を歓迎する。ある男性(26)は「世界中で問題を起こしているのは、ほとんどイスラム教徒だ。この時期にモスクを閉めるのは当然」と話した。警備中の武装警察官に漢族住民が冷たい飲料を差し入れ、拍手を浴びていた。

by yupukeccha | 2009-07-10 20:21 | アジア・大洋州  

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