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台湾軍で汚職横行 ポスト売買・収賄…146人関与

2009年7月9日9時27分 朝日新聞

 【台北=野嶋剛】台湾軍は8日、軍高官ポストの売買や物資購入に伴う収賄などの汚職55件が軍の調査で確認できたとして、高等軍事裁判所検察署などに書類を送検したと発表した。関与したとされる軍人146人のうち将官クラスの幹部が118人も含まれ、腐敗の根深さに台湾社会で衝撃が広がっている。

 疑惑は地元メディアに暴露され、馬英九(マー・インチウ)総統が4月に徹底調査を指示。法務部(法務省)も協力して、98年以降の人事や物資購入、建設プロジェクトなどを全面的に再点検した。

 送検された55件のうち34件はポストの売買、21件は物資や武器の購入をめぐる収賄とみられる。地元の報道では、少将や中将など将官への昇級が100万台湾ドル(約300万円)や200万台湾ドルで取引されていたとされる。

 長年、中国との緊張関係を抱えてきた台湾だが、90年代から武力衝突の可能性は大幅に減少。軍内の士気の緩みが深刻化していたという。一方で軍人の数や国防予算は高い水準で維持され、腐敗の土壌が生まれていたと見られる。陳水扁・前政権末期には破格の出世を遂げる将官が相次いだとも言われる。

 この日、会見した陳肇敏・国防部長(国防相)は「不正分子を追放し、信頼と尊重を取り戻す」と強調した。

by yupukeccha | 2009-07-09 09:27 | アジア・大洋州  

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