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韓国ハッカー攻撃パソコンデータ破壊も ウイルス感染か

2009年7月10日10時26分 朝日新聞

 【ソウル=牧野愛博】韓国政府は10日、ハッカー攻撃によって、パソコンのデータが破壊される事例が発生したことを明らかにした。攻撃に使われたコンピューターウイルスの一部に感染したとみられ、同日午前0時から午前7時までに計33件の被害報告があったという。

 韓国政府機関などのウェブサイトに対するハッカー攻撃は7日から始まった。ウイルスに感染させた多数のパソコンを使い、特定のウェブサイトを集中的に閲覧して接続障害を引き起こす手法。韓国放送通信委員会によると、これまでに2万台以上のパソコンが感染したという。同委関係者は「感染したパソコンすべてが破壊されるかどうかはわからない」と語った。

 韓国政府はこれまで、ウイルスの発信源になった米韓などのウェブサイト5カ所を特定。国内インターネット事業者に接続を遮断するよう要請した。警察当局は感染したパソコン6台を入手し、分析作業を進めているが、詳しい感染経路は判明していない。

 韓国国家情報院は10日、国会情報委員会関係者に対し、感染したパソコンのうち、86のIPアドレス(ネット上の住所)を把握したことを明らかにした。日米中など16カ国にまたがる一方で、北朝鮮は含まれていないという。

 9日夕方から始まった第3波の攻撃では、銀行1社のウェブサイトへの接続に一時障害が出たが、ほとんど被害はなかったという。

by yupukeccha | 2009-07-10 10:26 | アジア・大洋州  

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