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政治家が資金稼ぎに大口取引?

2009年6月23日17時7分 ZAKZAK

 選挙に向けた動きが与野党で活発化するなか、株式市場で「選挙関連」とされる3銘柄が注目されている。これといった材料がないのに株価が急騰し、「政治家周辺が選挙資金を得るため、大口取引をしているのでは」(兜町筋)とささやかれている。最近も3銘柄の1つ、宮越商事株が急騰し、「大物女性議員の周辺が買ったようだ」とのウワサが市場を駆けめぐったばかり。株の世界も選挙モードなのか-。

 選挙関連として市場が注目しているのは、電子機器販売の「宮越商事」と、住宅用建材の「兼松日産農林」、人気アニメ・ポケットモンスターのパンで知られる「第一屋製パン」の3銘柄。

政治家が資金稼ぎに大口取引? _b0161323_3463495.jpg いずれも東証1部上場の老舗企業で、6月入りとともに値幅制限いっぱいのストップ高になるなど急騰している。

 宮越商事の株価は5月中は300円台前半で推移していたが、6月3日以降、連日のストップ高を記録し、16日には終値ベースでの直近高値となる1038円を付けた。わずか半月で株価は3倍以上に大化けした。

兼松日産も5月中は60円台で推移していたが、6月第2週以降に急騰。同18日には終値ベースでの直近高値となる213円を付け、こちらもわずか10日ほどで株価が3倍以上になった。

 第一屋製パンも5月中は90円台で推移していたが、6月第2週以降に急騰。同18日に終値ベースでの直近高値となる127円を付けた。

 「いずれも注目すべき材料はなかった」(中堅証券)という。急騰した背景について、古参の兜町関係者が次のように解説する。

 「この3銘柄は古くから『選挙銘柄』として知られ、選挙が近くなったりすると、途端に(株価が)動き出したりすることがある。政治家やその周辺が選挙資金を稼ぐために大量の買いを入れ、株価が上がったところで売り抜けているのでは-などとウワサになるが、過去に政治家らが買っていたことの裏付けが取れたことはない。誰が買いの主体なのかは、いつもヤブの中だ」

 宮越商事をめぐっては先週、「大物女性議員の周辺が宮越株を買っているようだ」(同)とのウワサが流れたが、やはりことの真相は不明だ。

 ただ、この3銘柄には興味深い別の共通項がある。古参の兜町関係者が続ける。

 「この3銘柄については昭和50年代前半、のちに閣僚になる大物政治家がある証券会社の関係者を介して大量に購入し、政治資金を稼いだ-との確証の高い話が流れたことがある。当時、日本は第2次石油ショック直後で株価がどん底だった。今と似たような状況なので、『その証券会社の関係者が政治家の資金をバックにまた動き出したのでは』などともささやかれている」

 こうした銘柄に、個人投資家も乗っかったほうがいいのか。

 大手証券アナリストは「総選挙を控えて、『選挙銘柄』ということだけを材料に、思惑で買いを入れている個人投資家もいるのだろう。ただ、しっかりとした材料がなく仕手性が強いため、いずれは適正な株価に落ち着く」と解説する。

 この3銘柄も、先週のピーク時からやや値を下げている。うかつに手を出すと、ヤケドすることもありそうだ。

by yupukeccha | 2009-06-23 17:07 | 政治  

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