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舛添大臣が「第1号発見」と大騒ぎした時、国内で82人が発症

2009/6/4 10:00 日刊ゲンダイ

●東京新聞がスクープ

 あのバカ騒ぎはなんだったのか。メキシコで新型インフルエンザが発生してから、政府が全力をあげてきたのが「水際作戦」だった。防護マスク、ガウン、ゴーグルで完全防備した検疫官が、成田空港などの国際空港を走り回り、感染の疑いのある人物を片っ端から調べていった。感染者を国内に入れないことが目的だった。

 ところが、5月16日に「初の国内感染」が確認される前日までに、なんと、82人が新型インフルエンザを発症させていたことが、東京新聞の調査で分かった。要するに、政府が「水際作戦」に血道をあげている間に、とっくに国内で感染が拡大していたということだ。

 5月9日には、西宮市などで5人が症状を訴えはじめ、10日は神戸市などで7人、13日には大阪市などで12人、15日は32人に急増し、合計82人が発症させていた。

 こうなると、舛添要一厚労相が目を血走らせ、「国民が一丸となれば、見えない敵であるウイルスとの戦いに勝てる。オールジャパンで力を合わせて戦いたい」と、「水際作戦」を推し進めていたのは、バカみたいな話だ。もともと、水際作戦は効果が薄いと専門家が指摘していただけになおさらである。

「新型インフルエンザは症状が出るまでに潜伏期間があり、潜伏期間中の患者は検査をすり抜けてしまう。WHOも『検疫での封じ込めは現実的ではない』としていた。それでも舛添大臣が水際作戦にこだわったのも、わざわざ記者会見したのも、結局、国民へのパフォーマンスです。最悪なのは、国内対策が大きく遅れたこと。最初に発症者が出た9日に手を打っていれば、もっと早く国内感染者に力を注げたはずです」(医療関係者)

 麻生首相は、やれもしない厚生労働省の分割をぶち上げる前に、パフォーマンスしか頭にない舛添大臣をなんとかすべきだ。

by yupukeccha | 2009-06-04 10:00 | 政治  

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