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「検疫はパフォーマンス」 言い過ぎか正論か

2009年5月29日11時13分 J-CASTニュース

<テレビウォッチ>「マスクやガウンをつけ飛び回っている姿は、非常にパフォーマンス的な共感を呼ぶので利用されたのではないか」


新型インフルエンザの感染が沈静化しつつあるが、政府の水際対策に対し現役の検疫官からこんな批判が飛び出した。

「水際で、というのは当たり前のことだと思う。ただすり抜けるケースもあるので……」(司会のみの)と番組が取り上げた。

批判したのは木村盛世検疫官(厚生労働医系技官)。5月28日の参院予算委員会で開かれた新型インフルエンザについての集中審議に参考人として出席し、次のように述べた。

「N95マスクをつけてガウンをつけて飛び回っている姿は非常に国民に対しパフォーマンス的共感を呼ぶ。そういうことで利用されたのではないかと疑っています」

さらに現在の検疫体制縮小についても「現場としては今もたいして変わっていない。かなりの負担を強いられている状況です」と、不満をにじませた発言を。

さて、この批判をどう受け取るべきか、国立感染症研究所の森兼啓太主任研究官は……

「空港検疫は全く無駄ではない。しかし、成田で患者が見つかり、そちらに目が向いてしまったということは事実。それで国内の態勢がワンテンポ遅れてしまった」

スタジオでは浅野史郎(前宮城県知事)が「水際対策がパフォーマンスだった、わざとやったというのは違うかなと思う。ただ、国内態勢が薄くなったという批判は正論。水際でストップというのはもともとムリで、入ってきた後の国内態勢を重視しなければ……」と。

吉川美代子(TBS解説委員)も「来るべきもっと大変な時代に万全の態勢を組めるようにすればいい。そのための試練としてはとてもよかった」。共鳴したみのが「吉川さんと同じ」。

検疫官も水際で食い止めようと必死だったのだろう。が、上手の手から水が漏れた。その挫折感で疲労ドッと出たのかも……

by yupukeccha | 2009-05-29 11:13 | 社会  

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