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スー・チーさんを連行 新たな訴追手続き ミャンマー

2009年5月14日11時2分 朝日新聞

 【バンコク=柴田直治】ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は14日朝、民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんをヤンゴン郊外のインセイン刑務所内の裁判所に連行した。新たに刑事訴追し、法廷手続きに入った模様だ。

 スー・チーさんのヤンゴンの自宅に今月上旬、米国籍の男性が侵入したが、スー・チーさんが当局に報告することなく男性の滞在を認めたことについて、軍政は治安維持を目的とした国家緊急事態法違反などに問えると判断したとみられる。

 スー・チーさんと同居する家事手伝いの女性2人も連行された。すでに拘束されている主治医や食材の配達人らスー・チーさん宅に出入りする関係者すべてが訴追対象とみられる。スー・チーさんの弁護士も同日出廷した。

 裁判所では尋問手続きや初公判だけが開かれるのか、同日中の判決を経て自宅軟禁から刑務所への収容に切り替えられるのかなど、手続きの詳細については不明だ。

 スー・チーさんは03年5月に国内の遊説先で国家防御法違反容疑で拘束され、同9月から自宅軟禁されている。今年中に拘束期限が来るが、総選挙を来年に設定する軍政はスー・チーさんの解放先延ばしを狙っているとみられる。

by yupukeccha | 2009-05-14 11:02 | アジア・大洋州  

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