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「二階捜査」チンタラの検察

2009/4/7 10:00 日刊ゲンダイ

●いきなり秘書逮捕の小沢捜査と大違い

 西松建設側が二階俊博経産相の関連団体の事務所費を肩代わりしていた問題で、東京地検特捜部が来週にも、最高検などと協議し、立件の可否の最終判断に入った――と4日の毎日新聞などが報じた。

 特捜部のこれまでの調べで、二階氏の実弟は西松建設関西支店に対し、自身が運営する「関西新風会」に事務所を提供するよう要求。支店が用意した物件を二階氏側が拒否し、改めて希望マンションを指定した――とされる。

 西松建設はその後、OBが代表を務める都内の設計会社に物件を購入させ、99年11月から今年2月まで「関西新風会」に貸していた。肩代わりした事務所費用は総額で約2500万円に上るという。

 西松建設はこの間、二階氏側に「関西国際空港2期工事」や「羽田空港の新滑走路拡張工事」の受注希望を伝えていたことが判明。実際、関西国際空港では、用地造成工事(総額5270億円)の一部を、羽田空港では約209億円分の工事を西松建設が受注していた。二階氏は当時、運輸大臣で、「運輸族」として知られていた。

 仮に大型事業の受注見返りに事務所費を肩代わりしていたとすると、単なる政治資金規正法違反じゃすまない。立派な贈収賄事件だ。

 大新聞が「二階氏側を立件」と報じたのは先月下旬だが、その後は何ら気配ナシ。それがここにきての容疑拡大だ。特捜部もようやく重い腰を上げたのか……。

 それにしても、いきなり秘書を逮捕した小沢事件の時とは大違いの対応だ。本音はやりたくないのか。

by yupukeccha | 2009-04-07 10:00 | 司法  

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