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サルコジ仏大統領がNATO復帰を確認 感戦略と軍派遣で独立性保持を宣言

2009.3.12 09:25 産経新聞

 【パリ=山口昌子】フランスのサルコジ大統領は11日、パリのエコールミリテール(士官学校)で開かれたシンポジウム「21世紀のフランス、欧州防衛と北大西洋条約機構(NATO)」での演説で、「いまや、その時がきた。フランスは排除されるべきではない」と述べ、1966年に脱退したNATO軍事機構に43年ぶりに復帰することを確認した。

 大統領は、フランスとして独自の核戦略は保持するとも言明。仏軍派兵は「自由裁断」と述べ、軍事機構復帰は国家の独立性を制限するとの復帰反対論を牽制(けんせい)した。

 大統領は2007年の就任以来、NATOとの関係正常化を訴え、08年に軍事機構復帰を表明した。今回の復帰確認により16日からの議会審議をへて、4月3、4の両日のNATO首脳会議とNATO創立60年式典で復帰が正式に承認される見通しだ。

 フランスは米国と英国、イタリアなどの12カ国とともにNATO創立時からの加盟国。軍事機構脱退後も重要な決定機関である理事会の一部に出席。冷戦終結後の1995年以降は国防相会議と軍事委員会にも出席し、一部復帰済みだ。

 復帰に関して野党の社会党をはじめ、与党・右派政党、国民運動団体(UMP)内のドゴール主義者や主権主義者が「フランスの独立が侵される」として反対している。ただ、最近の二つの世論調査の結果によると、賛成が58%と52%で反対を上回っている。

by yupukeccha | 2009-03-12 09:25 | ヨーロッパ  

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